T野と言います。
先日帰省した時にある女性とSEXしてきたので、その話をします。
相手は中学校の時の同級生で、U実という女の子です。
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今でこそ明るくなったんですが、俺は中学校の頃、すごく小心者で、根暗なキャラでした。
友達こそ数人はいましたが、全体的に見れば完全にいじめられっこでしたよ。
だから、学校が楽しかったかと言うと微妙です。
いついじめっ子がやってくるかわからないですし。
で、残念ながらこういう時に限って、連中は大体やってくるんですよね。
それで色々やられて、最悪の気分で家に帰るという感じで。
まあ、今考えると、最近話題になるような悲惨ないじめじゃなかったですね。
それがせめてもの救いでしたが、だからと言って楽なわけもありません。
いじめられっこの友人同士でときどき集まって、愚痴を言いあうのが数少ない息抜きでした。
こんなのがいつまで続くのかって。
何ともよどんだ毎日でした。
そんな立ち位置でしたから、当然異性との恋愛関係とは無縁でした。
同性の友達くらいしか話す相手がいなかったですし、そもそも荒れていた学校だったから、それどころではなかったですしね。
ただ、そんな状況とはいえ、さすがに思春期です。
まったく女の子に興味がなかったかというと、嘘になります。
やはり、廊下をゆく同級生の女子たちのセーラー服姿には素直にかわいいと思っていましたし、あわよくば仲良くなりたいなあと思うこともありました。
U実も、当時の俺が憧れた女の子たちの中の一人です。
すらっとしたスタイルに、切れ長の目。
控えめに言っても、同級生の中で抜きんでた美人でした。
ただ、彼女は、当時の俺からみて素直にかわいいと言える存在ではありませんでした。
というのは、彼女はかなり深刻なレベルの非行少女だったんです。
喧嘩はもちろん薬物に手を出しているという噂さえあり、実際明らかにラリった目で校内をふらついていたことさえありました。
怖いというよりヤバい雰囲気が漂っており、男のヤンキーでさえ彼女のことは避ける有様。
何をしてきても不思議じゃないような相手ですから、彼らにしてみれば、手を出してもいいことはなかったのでしょう。
ヤンキー同士でさえそんな調子でしたから、一般生徒から見れば、彼女は文字通りアンタッチャブルな存在でした。
そんな彼女になぜ俺が興味を持ったのかというと、きっかけは些細なことでした。
ある日、いじめっ子の虫の居所が悪かったのか、俺は教室でボコボコにされたあげくにカバンの中身を窓の外にぶちまけられたんです。
彼らは笑いながら帰って行ってしまいました。
一人取り残された俺は、しばらく床に尻もちをついたまま、肩を落としていました。
情けなさで涙がでてきましたが、いつまでもこうしているわけにもいきません。
重い体を無理矢理持ち上げようとしたときです。
「T野?…あー、そういうわけか…」
教室の入口にU実が立っていました。
正直なところ、ぞっとしました。
この時まで彼女との接点はありませんでしたから、俺の中での印象はまさに極悪非道そのもの。
そんな相手に、この上何をされるのかと思ったんです。
考えてみれば、彼女に何かされたことは一度もなかったんですが。
夕日を背にした彼女の影法師のような姿は、俺にはそれこそ化け物のような印象でした。
それが、ふらりとこちらに向かって歩いてきます。
俺は、情けないですが、尻もちをついたまま固まって、近づいてくる彼女を凝視していました。
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「…何よ、ビビってんの?」
そういって、彼女は俺に向かって、何かを放り投げました。
どさっと、それは俺の足元に落ちました。
見間違えるはずもない、さっき窓の外に放り出されたはずの、俺のバッグです。
空けてみると、散らばったはずの中身もひととおり入っていました。さすがに汚れてはいましたが。
「…そういう反応も仕方ないけどさあ、わざわざ拾ってやったんだから、感謝くらいしなよ」
「…あ」
「いっきなり上から落ちてくるんだもん、何かと思ったよ」
どうやら、U実が外にいたところに、僕のカバンが落ちてきたという事のようです。
それを…拾ってきてくれた?この、校内でも屈指のヤバい女の子が?
「ったく…ああ、でもあんたからみればそれどころじゃないか…」
「あ、いや…ありがとう…」
俺はあまりに予想外だったので、あっけにとられながらもかろうじて礼を言いました。
逆光で見えづらかったですが、彼女はニヤリと笑ったみたいです。
「まあ、今日はさっさと帰りなよ。片付けとかはあたしがやっとくからさ」
「…あ…、いやそういうわけには」
「たまにはいいこともさせなって。それに、…あたし一人じゃ、他に何ができるわけでもないんだからさ」
「…あ」
一瞬うつろな表情になった彼女の横顔は今でも覚えています。
もっともそれは一瞬のことで、彼女はすぐに元の表情に戻って言いました。
「さ、帰った帰った。とりあえずゆっくり寝て、それから色々考えなよ」
半ば強引に教室の外に追い出され、僕は家路につきました。
いじめっこたちのことは忘れられませんでしたが、この日はそれほど悪い気分ではありませんでした。
やられたこと以上に、U実の意外なやさしさがありがたかったのです。
それ以来、U実は俺の中でただのヤバい存在から、気になる存在になったんです。
改めて見てみれば、U実も校内での立場はそれほどいいものではありませんでした。
回りから恐れられている彼女は、孤立しているという点だけを見れば、むしろ俺たちいじめられっ子以上だったんです。
それでも、彼女は一人でいることをやめませんでした。
今更仕方がないとおもっているのか、それとも群れるのが嫌いなのかはわかりませんでしたが、一切徒党を組まないんです。
彼女のその姿勢はストイックともいってもいいほどで、俺にもわずかながら勇気を与えてくれたんです。
カッコいい。
素直にそう思って、当時の俺は彼女のことを見ていた気がします。
彼女もたまにでしたが、廊下ですれ違ったときに軽く目くばせをしてくれるようになりました。
彼女が目をかけたと思われたのでしょうか。
何となくですが、いじめは多少マシになった気がします。
もっともそれでも学校が苦痛なのには代わりはありませんでしたが、俺なりに彼女には恩を感じていました。
荒れた中学校をなんとか卒業したときはホッとしました。
同時に、U実にぜひお礼を言いたいと思ったんです。
彼女自身は意識していないかもしれないけれど、俺がここまで持ったのは、彼女によるところも大きいのは間違いなかったですから。
ですが、卒業式の日、どんなに校内をさがしても、彼女の姿を見つけることはできませんでした。
もともと来ていなかったのか、さっさと帰ってしまったのか、その辺の事情さえわかりませんでした。
心残りではありましたが、どうしようもありません。
以来、先日帰省するまで、U実に会うことはなかったんです。
だからなおさら、再会したその日のうちにU実と深い関係になってしまうなんて、思いもしませんでした。
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カテゴリ:エロ体験談その他(男性視点)