わたしが読んできたHのマニュアル本の中には、男性向けのものもありました。
その中にはナンパに触れている一節もありましたが、それによるとまずは雰囲気を盛り上げることが必要だといいます。
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本当にそうなのかはわたしにはわかりませんが、一般的に考えればそれが普通かなとは思います。
この時の彼にしたって、いきなりホテルに直行しようとまでは考えていなかったでしょう。
ですが、わたしが行きたかった場所は、ホテル以外にはありませんでした。
そもそも思いつく余裕もなかったですし。
そんな調子でしたから、彼がどこか寄るかと聞いてくれても、わたしは生返事でした。
だから、彼としてもしびれを切らしたのでしょう。
結局、ショッピングモールをでたわたしたちは、その足でホテルに直行したんです。
少し離れたところにラブホテルが何軒か建っていたので、部屋に入るまでにはそれほど時間はかかりませんでした。
もちろん、ラブホテルに入るなんて初めてです。
だから、部屋に入った瞬間、わたしは言葉を失いました。
いかにもあからさまな、Hのための部屋。
古めかしいその部屋はお風呂の壁もスケスケでしたし、何より部屋全体が真っ赤でした。
まさに、Hをする以外には使いようのない雰囲気です。
でも、自分の妄想をかなえるにはピッタリの部屋なのは間違いありませんでした。
「なにキョロキョロしてんだ?」
彼が怪訝そうに尋ねてきました。
ナンパが常の彼にとっては、やっぱり軽めの女の子とくる機会が多いでしょうから、わたしのような反応は逆に珍しかったのかもしれません。
「…すごい部屋だなあって思って」
「こういう部屋、嫌いだったか?」
「い、いえ、すごく…ステキです」
「こんなスケベ部屋で、ステキはないだろ」
軽口を叩きながら、彼はさりげなくわたしの背に手を伸ばしました。
そして、指先でつーっ…と背中からお尻に向かってなぞっていきます。
あ、コレ…本でよんだテクニックだ…
そう思いながら、わたしはそれだけで足がガクガクしそうになりました。
力が入らなくなったんです。
我ながら、敏感過ぎる反応でした。
「…はじめてか?」
彼の声が、妙に遠くから聞こえるように感じました。
「は、はい…でも何でわかったんですか…」
「慣れてないにしても相当だからな…」
「そ、そんなにわかるものですか?」
「あんたほどだと、さすがにな…」
「…」
「まあ、でもあんたみたいな子はいいわ」
「え?なんで…」
「処女なのにスケベなんて、男の理想だろ」
「え、わ、わたしそんな…」
「ごまかすなって。普通、処女がこんなに反応いいわけないだろ」
その通りでした。
わたしはこの時点で、彼が指を動かすたびに実際にブルっと身体を震わせていたんです。
気持ちよくて、頭がおかしくなりそう。
下半身が、もう熱くてたまりませんでした。
「だからさ、こんな反応のいい子には、早めにご褒美をあげなきゃいけないなあ…?」
彼の口調が微妙に変わった気がしました。
それまでの快活な口調とはちがう、湿り気の混ざった、猫なで声。わたしの感覚からすれば、決して気持ちのいい声ではありません。
でも、それを認識した時には、わたしはもう柔らかいベッドの上に押し倒されていました。
彼がわたしに覆いかぶさり、乱暴に唇を重ねてきます。
「ん、んぐ、むぐぅぅっ…!」
不意を突かれてわたしは呻きましたが、脚を少しバタバタしただけでした。
はじめて味わった男の人の舌のザラザラした感触。
それがわたしの思考回路を止めてしまったんです。
乱暴にブラウスのボタンが外され、手が直接胸を揉み始めるのもわかりましたが、わたしはもう何もできませんでした。
荒っぽいながら、彼のテクニックは確かなものだったんです。
それも、わたしの気持ちいいことを、片っ端からわかってやっているかのように。
わたしはもう、陶酔状態でした。
だから、さりげなく彼が片足をわたしの脚の間に入れたことにも無自覚でした。
自然に開いた脚の付け根に、彼の手の感触を感じました。
ビクン、と身体が自然に反応しました。
彼の指が器用に下着をずらし、わたしの核心に触れました。
あ、ああ。
声を出したくてたまりませんでしたが、キスをしたままの状態ではそれもできません。
もごもごという音が漏れただけでした。
その間にも、彼の指は執拗にわたしの膣の周りをいじめてきます。
もう、腰が抜けたようでした。
何も考えられなかった。
だから、下着を脱がされていくことも自覚できませんでした。
彼がいつの間にかズボンを下げて下半身裸になっていることさえ、まったく気づかなかったくらいですから。
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ようやく唇が離れたとき、わたしはすっかり骨抜きになっていました。
メガネはかけたままでしたが、目の前は多分視力とは関係なく霞んでいます。
そのぼんやりした視界の中、すっかり下半身をあらわにした彼が、わたしの脚の間で身構えているのがわかりました。
ぐにゅりと、股間に違和感を感じたかと思うと、何かすごく硬くて長いものがわたしの中に押し込まれてきました。
「よく濡れてるわ…やっぱりあんた、相当のスケベだな」
やはり遠くから聞こえてくる声。
その中で、ミシリとした痛みが一瞬走りました。
それほどの痛みではなく、一瞬なにが起こったのかわかりませんでした。
ややあって、彼のおちん●んが、わたしの処女膜を貫いたんだということがわかりましたが、その時にはわたしはもう快楽に身を任せていました。
これがおち●ちん。
男の人のアレが、わたしに突っ込まれてる。
今思えば、肉体的にはそれほど気持ちよかったわけではありません。
快楽とは言っても、純粋に、精神的な充足感でした。
だけど、それはわたしにとっては何よりも気持ちのいいものだったんです。
目の前の男の人が、わたしみたいなのに興奮して、大きくなったおちん●んを突き立ててくれてる。
わたしのお腹のなかには、いま彼のパンパンに張り詰めたおちん●んが収まっている。
それを想像するだけで、わたしはもうイキそうでした。
「んっ、やっぱ、処女のは締まりいいな…」
彼のつぶやきが漏れれば漏れるほど、わたしはますますHしているという実感を高めていったんです。
彼がおちん●んを動かすたび、わたしの膣がなじんでいくのがわかります。
そして、中でこすれる感触も、みるみる増していきました。
ぴったりと、わたしの膣に密着しているみたいです。
それに伴って、わたしは声を上げていました。
「色っぽい声、出すじゃない。それならどんな男とでもヤれるぜ、あんた」
そうなのかな。
そう思いましたが、自分がどんな声をはりあげているのかさえ、その時のわたしにはわかりませんでした。
彼のおちん●んが膣内で動く感触以外、わたしは何も感じていなかったんです。
だから、彼が入れる前にゴムをしてくれたのかとか、そういうことにも考えが及んでいませんでした。
挿入からどれくらいたったのでしょうか。わたしの陶酔を打ち壊したのは、彼の一言でした。
「ん、出る…中で出すぞっ」
「え…ええっ!?」
さすがに、わたしの意識は一気に現実に引き戻されました。
ずっとぼやけていた視界の焦点がすっと合います。
気持ちよさそうに腰を振る、目の前の彼。
その動きはものすごく激しくて、食いしばった顔の表情からは、もう我慢できないという雰囲気がピリピリと伝わってきました。
「ちょ、待ってください!それは…あんっ!」
「いいだろ、あんただってそれだけよがってんだから…う、出る、出るっ…」
「だ、ダメですっ…!中はダメっ…」
「出すぞっ!」
「だ、ダメぇ!赤ちゃんできちゃうっ!い、嫌…嫌あああっ!」
ビクンっ!
膣の中の一番奥で、彼の生のおちん●んが強烈な勢いで跳ねあがる感触がありました。
あまりの衝撃に、一瞬、息が詰まりました。
「…!」
おちん●んが、それまでの何倍にも膨れ上がったかのような感じさえしました。
次の瞬間には、ものすごく熱い、ドロドロの液体がわたしの中に吐き出されていました。
止まった息が再び流れ出したとき、わたしがあげたのは意味のない叫び声でした。
「あ、あああああああんっ!」
「おおっ…出たっ…精子出てるぞっ…」
怒鳴りつけるべきだったんだと思います。
でも、わたしはもう、返事をすることさえできませんでした。
射精の瞬間の、あの膨張感の衝撃は、わたしの判断能力さえ奪ってしまったかのようでした。
わたしはぴくぴくと身体を震わせながら、再び薄れていく視界を見つめました。
彼の手には、脱がせたわたしの、あの新品の下着が握られたままでした。
多分、さっき指で責められたときに、びちょびちょになったであろう、あの下着。
せっかく買ったのにな。
そんなことを考えながら、わたしの意識はブツリと途切れました。
気が付いた時、部屋には誰もいませんでした。わたしはひとり、真っ赤な部屋のベッドに横たわっていたんです。枕元には、あの黒い下着が放り出されていました。
身体を起こすと、内股にねっとりとした感触がありました。膣口から、まだ精子がゴポゴポと漏れ出ています。うっすら血もまじっているようでした。破瓜の時の出血というのはこれのことなのでしょうか。つん、と鼻を突くような生臭さが漂ってきます。
ドロドロとした精液はかなりの量で、ベッドのシーツがベトベトになっていました。
多分、意識を失っていたのは数分くらいのことだったんでしょう。
今すぐ追いかければ、あの男を捕まえられるかもしれない。
でも、その前にすることがあります。わたしは気だるい気分でシャワーに向かいました。とりあえず、膣の中洗わなきゃ…
こうして、わたしの初体験は終わりました。
処女をうばったあの男には、その後会うことはありませんでした。
わたしも二度と会いたくはありません。
まさか中出しされるとは思っていませんでしたし。
その足でもらいにいったアフターピルが功を奏してかろうじて妊娠はせずにすみましたが、気が気ではなかったです。
しばらくはトイレにいくたび、ため息をつく毎日でした。
そんな最低な思いまでしたにもかかわらず、わたしの妄想は止まりませんでした。
とはいっても、人のことでオナニーすることはやめました。
今、わたしはこれからの自分を思ってオナニーをしています。
わたしだって、もう処女じゃない。
これからは、いろんな男を見つけよう。次はちゃんとゴムをしてくれるような男を。
だから、最近は本屋に行っても、まずはファッション誌をチェックするようになったんです。
自分が好きな服装よりも、とにかく男受けする服装を。
選択基準がこれまでとガラリと変わってしまった分、なんとなく、自分が自分でなくなっていくような感覚はあります。
でも、それよりも男の人に抱かれたいっていう気持ちの方が強いんです。
最近になって会社での男性陣の反応が少し変わってきた気はするので、自分も少しは魅力的になったのかなとは思います。
症状自体はますます悪化しちゃったなあって思いますけど。
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カテゴリ:OLのエロ体験談(女性視点)