イケイケの社員たちは、セクハラ一歩手前のぎりぎりの線で会話をすることも多かったです。
恐らく、彼はそれを真似たんでしょう。
ただ、それをどう真似すればこういうセリフが出てくるんでしょうか。
虚勢にしてもやり過ぎでした。
第一、本音むき出しなせいか声が震えていて、虚勢という感じさえしません。
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本人も、やってしまったと思ったんでしょう。すっかり口をつぐんでしまいました。
もちろんあたしも、今のはさすがに頭を抱えたい気分でした。
彼に好感を持っているだけに、余計に。
ああ、本当に不器用な人だなあ…これ、告白だとしても最悪だよ。
だけど、あたしは内心ため息をつきながらも、率直な返事を返しました。
「いいわよ。その話、乗った」
「…え?」
歴代彼氏を思い返しても例のないくらいどうしようもない誘い方ではありましたが、意外に悪い気がしなかったんです。
これまで彼を見てきて、すごくまっとうで綺麗な人だという確信があったからだと思います。
ろくでもない男性経験ばかりを積み重ねてきたあたしなんかよりも、ずっと。
もういいや。ちょうど彼氏も途切れていたし、流れに任せるのも悪くない。
もちろん彼は目を白黒させていました。予想もしていなかったんでしょう。でも、あたしはそれに構わずに続けました。
「営業目標、達成出来たらいつでも言って。付き合ったげる」
「あ、あの…本気ですか…」
「あなたが言ったんでしょ?ただね。絶対無理はしないで。あとね」
「はい?」
「本音でいうね。…あなた、無理にカッコつけたこと、言わない方がいいと思う」
「…そう、ですかね」
「多分。特に、間違っても営業先ではやらない方がいいわよ」
あたしの言葉で発奮したわけではないと思いますが、D君はそれからしばらく、わき目もふらずに営業周りに専念しました。
最初は反応はなかったんですが、そのうち、本当にじわじわとではありましたが、あたしのところに発注の電話がかかってくるようになったんです。
これはいけるかもしれない。後方支援のあたしでもわかるくらいお客さんの反応は良くて、手ごたえがありました。
周りも、少しずつではありましたが、彼を見直しているようでした。
それからさらに3か月がたった先日、彼はとうとう、月半ばで営業成績を達成したんです。
じわじわと関係をつくっていたお客さんが、ここにきてまとめて成約した結果でした。
年末はみんな落ち目がちになるのが普通だったので、かえって目立ちました。
上司に表彰されるD君の満足感に満ちた笑顔をみて、あたしもすっかりほっとしていました。
「おめでとう!やったじゃない!」
「ありがとうございます!」
あたしとD君は手をたたき合って喜びました。
全然偉ぶった感じのしない、謙虚なまま頭を下げるD君の姿は、あたしにはすごくまぶしく映りました。
これまでより、さらにずっと。
ただ、D君はあの夜の約束のことはまったく切り出してはきませんでした。
二人だけになる機会があれからなかったのもあると思いますが、それ以上に、彼にしてみたら励ましの言葉としか取れなかったんでしょう。
まともな人であればあるほど、そう思うはずです。
それはわかっていましたが、一度決心していたせいか、あたしの方は逆に落ち着かない気持ちになりました。
彼らしいなとは思いましたが、それだけにかえってあたしの中で、好意が募ってきたんです。
不思議なものです。
余裕がある立場だったはずなのに、いつの間にかあたしの方がヤキモキしちゃってる。
まるで、まだ男性経験がなかった頃の自分に戻ったような気持ちでした。
それで今日の忘年会を迎えたんですが、飲み会は最初から大盛況でした。
ただでさえイケイケが揃ううちの会社ですが、忘年会での弾け方は別格です。みるみるうちにみんなボルテージが上がっていきました。
そんな中、あたしは居心地悪く、一人でお酒を傾けていました。毎年のことですが、ノリについていけないんです。
よく勘違いされちゃうんですけど、男性経験人数が多さや見た目の派手さは、社交性とは比例しません。
すこし辟易した気分になっていると、ふと、少し離れた席で、同じく所在ない感じで飲んでいるD君が目に入ったんです。
向こうもこちらを見たので、手招きしてみると、D君は立ち上がって近寄ってきました。
プン、と、ビールのにおいが鼻を突きました。
見れば、上半身がかなり濡れています。
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「うわ、どうしたの、それ…」
「いえ、さっきのビールかけで」
「ああ、あれね…」
興味がなかったので目に入っていませんでしたが、たしかにやってました。
あたしは声を小さくして、こっそり言いました。
(まあ、それはいいとして。どう、楽しんでる?)
(はは…正直ここまでとは思わなかったので、びっくりしてます…)
(引いてる?)
(…ははは。まあ、そうともいいます…)
(だろうね)
あたしは周りを見回しました。
みんな席移動というか、立ち上がってしまってますから、周りは空席ばかりです。
隅っこの方の席も、誰かの飲みかけのビールがテーブルの上に残されているだけで、誰も座っていませんでした。
(もしよかったら、あっちいかない?どうせ誰もいないし)
(ああ…いいですね)
二人で、隅っこの座席に移動しました。
少し営業事務のみんなの視線が気になりましたが、みんなもうすっかり酔ってしまって、誰もこちらを見てはいませんでした。
「あー、でも、1年お疲れ様」
「いえ、先輩こそ、お疲れ様です」
「どう、1年終えた感想は」
「満足ですよ。なんかやり切ったっていう気がして。…ただ、そのですね」
「ん?何?」
彼の声が、またひそひそ声になります。
(まだ部長にしか伝えてないんですけど…実は、近々転職しようと思ってまして)
(そう…)
予想はしていました。
いくら目標を達成したとは言っても、D君が性格的にかなり浮いた存在なのは変わりありません。
それでは、彼にとってはつらいでしょう。
(それで、一度は目標も達成できたし。俺としては一区切りかなと思って)
(そう…転職先の目途はついてるの?)
(ええ。幸い、待遇も同じ程度なんで、やってけそうです)
(よかった…ホント、お疲れ様)
これまでの苦労が水の泡になったのは確かでしたが、あたしは素直にそう言いました。
彼の苦しそうな顔をさんざんみてきただけに、むしろホッとしたくらいです。
(先輩にはご迷惑おかけしただけになっちゃって。本当にすみません)
(いえいえ、これも仕事だから。気にしないで)
(いや、なんていうか…あんなこと言っちゃって…顔向けできないというか…)
(ああ、あれ?)
あの夜の約束のことです。
彼は、それをあたしに無理させたと思っているようでした。
そんなことないのに。
(本当にすみません、なんか…すごい失礼で…)
(あたしは、割と本気だったんだけどな)
(え?)
(本気だったって言ってるの)
(え?…ええっ?)
戸惑っているようでした。当たり前です。
でも、なんだかんだであたしもお酒がかなり回っていたせいでしょうか。
彼の戸惑いは、少しまどろっこしくも思えました。
(…したいの?)
(…)
(…したいんでしょ?)
(…で、でも…)
煮え切らない彼。そんな彼を見ながら、あたしはこれまで以上にぐっと来るものを感じました。
もっと迫ってきてくれていいのに。
あたしがこっそり、テーブルの下で靴を脱いで、足を彼に向かって伸ばしたのは、強いて言えばそんな理由からです。
あたしはやっぱり、こんな誘い方しかできないのか、と、ちょっと自分に落胆するものは感じましたが。
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(く…くっ)
(どう?気持ちいいでしょ?)
(そ、そんな、先輩…)
脚で刺激しているうちに、彼の顔は真っ赤になっていました。
表情も、もうかなり必死になっています。
それを見ながら、あたしはますます気持ちが良くなってきていました。
かわいい。
もっと、この後輩の、かわいい顔をみたい。
周りをもう一度確認しました。やはり、誰もこちらを気にしてはいません。
あたしは脚の動きを早めました。
指も細かく動かして、すっかり固くなったおち●ちん全体をもみほぐしてあげました。
スーツの上からでは限界がありましたが、それでも彼にとっては耐え難かったみたいです。
(あ…あ…せ、先輩っ…やめてください、もう、もう…)
(いいよ、出しちゃって…どうせ誰もきづかないしっ…)
(せ、先輩っ…)
彼が観念したように目をつぶったとき、ズボンの中でおち●ちんがビクンと震えるのが感じ取れました。
何度か、その震えが続きます。少しずつ、ズボン越しの硬さが薄れていきました。
あ、出た。
パンツの中にあふれているだろう彼の精液を想像して、あたしは身体がぞくっとするのを感じました。
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カテゴリ:OLのエロ体験談(女性視点)