出会ってからかなりになるが、彼女とはあまり会話らしい会話をしたことがない。
最低限、意思疎通に必要な範囲では口をきくけれど、それだけだ。
無口な子なのだ。
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彼女だって社会人だから、職場ではそれなり以上に口を動かしている。
大体、仕事が仕事だ。なにしろ、スチュワーデスなのだから。愛想のよさは普通の職場以上に必要だ。
ただ、本人曰くだからこそ疲れてしまうらしく、プライベートではとても喋る気になれないんだという。
なら、なんでスチュワーデスなんかになったんだよという疑問が湧いてくるが、そこは色々事情もあるんだろう。
だから、彼女に友人が少ないであろうことは容易に想像できる。
想像できる、というのは、俺は彼女の友人でもなんでもないからだ。
ただ、SEXするだけの関係なのだ。
友人にですら口を聞く気が起こらないという彼女なのだから、俺なんかにはなおさらだ。
とはいえ、それで困ったことはない。
俺も彼女もただヤれればいいだけだから、お互いの事情を知る必要なんてないからだ。
そもそも、最初の出会いからして、ほとんど話すことはなかった。
度を超えたスケベだという点だけは俺たちは共通していて、ごく自然にそういう流れになったからだ。
もっとも、一目見ただけでそれを直感したのは、俺もはじめてだったけれど。
その日、珍しく長めの休みが取れた俺は、たまにはバカンスにでも行こうかと海外便の飛行機に乗っていた。
海外旅行なんて久しぶりだったから、乗り込んだ時点では性欲のことなんて考えもしなかった。
ただ、そんな健全な時間は、機内を回ってきた彼女と目があったときに一変した。
彼女は色っぽい顔や目つきというわけでもない。
確かに容姿端麗ではあるけれど、だからといって近くに寄るだけでウズウズしてくるような子ではないのだ。
だが、それにもかかわらず、俺はたまたま合った視線を、数秒間だけだったが、離すことができなかった。
彼女の方もそれは同じだったようで、びっくりしたような顔でこちらを凝視していた。他のお客さんに呼ばれて、ようやく視線を離したくらいだ。
行きずりのSEXは俺にとって日常茶飯事だったから、それなりに女に対する感覚は発達している方だと思う。
ただ、そんな俺でも、一目見ただけでその時ほどハッキリと確信したことはなかった。
ド淫乱だ。そう思った。
性別こそ逆だが、俺と同じ種類の人間だ。
日々ヤりたくてヤりたくて、常に性欲を持て余してしまう類の。
そんな出会いだったが、だからといってすぐに何かしたわけじゃない。
だいたい、一面識もないのだ。同じタイプだということはこの時点でまったく疑っていなかったが、実際の行動で相手がどう出るかはまた別の問題だ。
まあ、降りるまでに声くらいかけてみよう。彼女が乗ってくれば万々歳だ。
乗ってこなければ、諦めるしかないだろう。
ただ、もしこれっきりになったら残念だな、とは思った。
自分と同じタイプの人間を見つけるというのは、思った以上に喜びが大きかったのだ。
ただ、その心配は航路の半分もいかないあたりで解消された。
彼女の方から行動に出てきたからだ。
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出発時間が遅かった上に、観光シーズンからも外れていたせいか、数時間とたたないうちに機内は静まり返った。
席も大して埋まっていない上、限られた乗客もさっさと寝に入ってしまったのだ。
そんな中で、俺は起きていて、彼女のことを思い返してはどう声を掛けるべきかを算段していた。
せっかく声を掛ける以上は成功させたい。そう思ってああでもないこうでもないと考えを巡らせていると、ふとシートの横に人の気配を感じた。
「失礼します」
CAに限らず、接客業ではごくありふれた、かしこまった挨拶の声。
ただ、その声は接客業のそれとは思えないほど小さかった。
ほとんど囁くような声で、そばにいた俺がようやく聞き取れるか聞き取れないかくらい。少しでも席が離れている乗客は、まず気づかないだろう。
はっと目を上げると、制服姿の彼女が立っていた。
「ああ、どうかしましたか?」
彼女に倣い、俺もひそひそ声で返した。一応普通に受け答えはしておかなければ、誘う以前の問題だ。
だが、彼女は何も言わないまま、いきなり俺のシートの列に身体を滑りこませてきた。
そして、俺の隣の席にストンと座ってしまったのだ。
何がしたいのか、まったくわからない。
ただ、さっきの確信が間違っていないことだけは、ハッキリと感じた。
行動が不審だし、なにも言わないまま隣席から首をかしげるようにこちらを見た彼女の瞳は、雰囲気からして普通ではなかったからだ。
熱がこもっていたし、うるんでいる。
そして、次の瞬間、その確信を裏付けるかのように、彼女は行動に出た。
俺の手をぐっと握り、指を絡ませてきたのだ。
言っちゃ悪いが、ここまで直接的なアプローチをしてくる女は、一度もあったことがない。
指を絡めたまま、彼女は俺の片手を自分の胸の上に誘導していく。
「お…おい」
相手がその気になってくれているのはありがたかったが、それ以上に俺は動揺していた。
いくら俺だって、機内でどうこうしようと思っていたわけじゃない。
四六時中性欲を手放せない身ではあるけれど、それを隠さずに渡っていけるほど世の中甘くないからだ。
彼女がどこまで行く気かは知らないが、こんなところで行為に及べば、まず間違いなく見つかってしまうだろう。
そして、見つかったらどうなるかは、想像に難くなかった。
けれど、俺の動揺を彼女はあっさりといなしてしまった。
片耳に彼女の薄い唇が近づいてきて、吐息がふうっと耳たぶに吹きかかった。
むずかゆいような余韻を残しながら、彼女はかすかな、ほとんど空気音のような声で言った。
(心配、ないよ)
そう言われても心配だった俺は、つい前後の席を見やった。
だが、彼女の言う通りのようだった。
全体を見渡すことはできなかったが、かなり離れた席からの寝息が聞こえてくるばかりで、身じろぎする音一つ聞こえない。
通路にも、他のスチュワーデスの姿は一人としてなかった。
彼女の顔をもう一度見返した。
至近距離で見る彼女は、最初の印象と違ってすこし幼げな印象だったが、口元はまるで年上の女のように余裕のある笑みを浮かべていた。
言ったじゃない、大丈夫でしょ?
そう言われているような気さえした。
彼女がこれだけ余裕しゃくしゃくな以上、俺一人がおどおどしているのも見苦しい。
大体、場所はともかくとして、俺だって彼女とヤろうとしていたことには変わりないのだ。
そう思うと、もうこれ以上躊躇するわけにもいかなかった。
制服の隙間から差し入れた手に、ブラウスと下着越しの胸の感触が伝わってくる。
ふっくらしたやわらかさのほどよい膨らみが、手になじむ。
余り服を乱すわけにもいかないだろうから、そのまま静かに指を動かし始めた。
(ふう…ん…)
聞こえるか聞こえないくらいの吐息。
そのまましばらく胸の感触を楽しんでいると、彼女の手がもう一度伸びてきて、ズボンの上にかぶさった。
改めて見ると、思った以上に小さな手だ。その手の下には、俺の膨らんだ肉棒があった。
(ま、マジかよ)
一応俺はそう言ったが、形だけだった。
彼女も指をかすかに、振動させるように動かし始める。
そのものを取り出す気はないようだったが、俺の勃起した肉棒は、彼女のお気に召したらしい。
頬が緩んでいる。いかにも喜んでいるようだった。
ここまでされると、俺も胸を揉んでいるだけというわけにもいかない。
軽く彼女の膝の上に指を走らせると、彼女は表情だけでほほ笑んで、何も言わないまま脚を開いた。
スカートに皺が寄り、太ももの半分くらいまでが露出する。
その中に、俺は手を滑り込ませた。
内股に指を走らせながら、徐々に奥へ奥へと進んでいく。
黒いパンストのザラザラした触感が、指先に心地よい。
(ん…ん…く…)
彼女の息遣いはやはりほとんど聞こえないくらいだったが、さっきまでよりもずっと悩まし気だった。
手をじわじわと進めていくと、やがて終点に到着した。
脚の付け根の行き止まり。パンストの触感は変わらなかったが、心なしか湿っぽくなっている気がする。
指で優しくそこを押してやると、彼女は背筋を伸ばして、びくんと身体を揺らめかせた。
相当に感じやすいようだ。
しばらくの間指を動かすうち、彼女の身体の揺らめきは少しずつ頻繁になっていった。
これでも、俺の前戯は女性たちからは好評で、それなりの自信はある。
彼女も、かなり感じてくれているのは明らかだった。
それでも一声も上げないのはさすがだったが。
最後に、彼女の秘所をもう一度人差し指で圧迫してやったところで、彼女が首をのけぞらせた。
伸びをする猫のように背筋をそらせた彼女のスカートの下で、指先にハッキリと水分を感じた。
パンスト越しにそれを感じたくらいだから、実際にはよほどの濡れ方だっただろう。
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