俺の住む町は典型的な安アパートが密集する町で、決してイメージがいいとは言えない。
ただ、その分地価は都心にしてはかなり安い部類なので、たまにアパートの建て壊しがあった跡地に真新しい一軒家が建つこともある。
最初のうちは物好きがいるものだと驚いたが、この手の町にしては治安もマシな方だし、こだわりがなければそう悪い選択ではないのかもしれない。
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俺のアパートの裏手に建っている家もそうで、近所のおばさんたちによると、住んでいる男はどうもどこぞの大企業のエリートらしかった。
見た目はせいぜい30代後半になっているかいないかくらいだったし、いくらこんな町とはいえ都心に一軒家を立てるくらいだから、やり手なのは間違いなかった。
見たところ結婚はしていないようで、女っ気はなかった。
俺の部屋は二階で、窓を開けるとそいつの家の二階のベランダが真正面にある。
高級住宅街ならまだしも、建物が密集したこの町ではそんなにとれるスペースもなく、そいつの家の二階は、俺の部屋からは丸見えだった。
カーテンは勿論つけていたが、たまに閉め忘れることもあるようで、そんなときにたまたま換気をしようと窓を開けると、ベランダの奥の大きな窓から部屋の中でボーっとしているそいつの姿が見えた。
目の作りは鋭い男だったが、どこか人のよさを感じさせる面構えだった。自宅ということで気を抜いているせいだったかもしれない。
もちろん、やり手会社員と安アパート住まいの労働者では、接点なんてない。
それに、それだけなら俺だって興味を抱くこともなかっただろう。男の一人暮らしなんて、想像する気も起きない。
せいぜい、奴みたいな金を稼ぐ才能が俺にもあればなあとうらやむだけだったと思う。
俺がそいつに、というかその隣家の事情に興味をもったのは、そいつが引っ越してきて1年ほどたった頃のことだった。
一人の少女が、隣の家に住み着いたのだ。赤ん坊と一緒にだ。
最初に見かけたのは、仕事帰りに、たまたまその少女が家に入ろうとしているところに出くわした時だ。
もちろん、会話なんてない。姿を見かけただけだ。その横顔は綺麗だったが、いかにも暗い表情をしていた。
最初俺は、その子が新たなお隣さんだとは思わなかった。せいぜい親類が何かの用事で立ち寄ったんだろうと思っていた程度だ。
なにしろ、その子はどうひいき目に見ても、せいぜい高校を出たかどうかという程度にしか見えないのだ。男とは年齢差があり過ぎる。
だからこそ、どうやらその子がそのエリートとただならぬ関係にあると気が付いたとき、俺は男の正気を疑った。
その日、仕事から帰った俺は例によって換気のために窓を開けようとしたが、ほんの少し開けたところで手を止めた。
隙間からは、男の家の二階のベランダ。その奥には、またもカーテンを閉め忘れたのか、中が丸見えの窓があった。
電気も煌々とついたままだ。
その明かりに照らされながら、隣人二人の裸の身体が床の上で跳ねていた。
少女が、エリートの下半身の上にまたがって、腰をすりつけている。
顔もハッキリ見えた。やはり陰鬱そうな顔だったが、その表情には、遠目に見てもはっきりと快感がにじんでいた。
…一体あいつ、何をしたんだ。
そう思った。うっかり年端もいかない女の子を孕ませて責任を取る羽目になったのか。
それとも、家出娘でも捕まえたか。愛人契約でもしたか。
もちろん、本人たちに聞くわけにもいかないから、正解を知るすべはない。
それに、わかったところで、それは下世話な好奇心を満たす以上の意味合いはない。
それよりも…
俺は、彼らに気づかれない程度に窓の隙間の幅を調整すると、下半身裸になって、自分の肉棒を握った。
久しぶりに、俺はすっかり勃起していた。
それまで積極的に人の情事を覗いたことはなかったが、これだけあからさまにやられたら話は別だ。
ご丁寧にも目の前で、あんな若い女の子が、自分から性交姿を晒してくれているのだ。
こんな絶好のズリネタは、そうそうあるもんじゃない。
その夜、俺は彼らが3回目のSEXを終えるまでの一部始終を見届けた。
夢中になっていたのか、彼らは最後までカーテンを閉める様子はなく、俺に見せつけているのかと思ったほどだ。
男のSEXテクニックは抜群なようで、何度も、少女は身体を踊り子のようにくねらせ、何かを叫んでいるようだった。
見ているだけの俺にも、いかに感じているかがわかる。その様子は、まるでAVでも見ているかのようだったが、何しろ窓越しだ。リアルさが違った。
3度目、ソファの上で男に後ろから抱き抱えられた少女は、股間の結合部を俺に見せつけながら絶頂に達した。
少女の身体が大きくはねた瞬間、薄い陰毛に包まれた股間から、潮らしき液体が、それこそ叩きつけるような勢いで床にむかってほとばしるのが見えた。
少女の顔が歪み、白目を剥く。失神したのかもしれない。
いずれにしても、それを目に焼き付けながら、俺は射精した。
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少女の噂は、あっという間に町中のおばさん方に知れ渡った。
そりゃそうだ。どうみたって怪しい。噂好きのおばさん連中からしたら大ネタも大ネタ、これ以上ない大好物だろう。
ただ、その割には警察がやってくる様子はなかったから、どうやら法に反しているわけではなかったらしい。
それどころか、3か月もたつころには、少女はこの町にすんなりとなじんでしまった。
「ねえ、あの子いい子よお。健気で」
「最初どうかと思ったけど、しっかりしてるわよねえ。挨拶も丁寧だし」
「あたし、なんか娘ができたみたいな気がするわぁ」
わけありなのは見るまでもなかったが、それでもおばさんたちのその少女への評価はうなぎのぼりだった。
町で立ち話をしているのを何度も耳にしたが、その頃には悪評もまったく聞こえてこなくなっていたのだから、見事なものだった。
実際折り目正しい子のようで、たまたま道ですれ違ったとき、俺にまで会釈してきたくらいだ。
改めて見ると、小柄な、いかにもおとなしそうな女の子だった。顔は綺麗だったが、最初の頃よりはマシとはいえ、やはり陰鬱な雰囲気が消えていなかった。
何があったかは知らないが、ロクな事情ではなかったんだろうということだけは何となくわかる。
ただ、その腕に抱かれた赤ん坊をみると、それだけで印象は一変した。
母親とは対照的に、いかにも安らいだ顔をしていたのだ。母親にひとかけらの疑いも抱いていなそうな、憂いのまったく感じられない顔だ。
あんな顔をしながらも、母親である彼女が精一杯愛情を注いでいるらしいことが、子供のいない俺にも一目でわかるほどだった。
そう思ってみると、目の前の遥か年下の少女がいかにも母親然として優し気に見えてくるのが不思議だった。
俺は、内心焦りながら会釈を返した。
なぜなら、俺はあれから連日、彼らのSEXをおかずにしていたからだ。
さすがにカーテンを閉めている日は無理だったが、彼らは意外と抜けているのか、開いていることの方が遥かに多かった。
不用心にもほどがあるが、意外に金持ちというのはその辺は鷹揚なものなのかもしれない。
彼らのSEXは毎晩熱烈で、床での正常位から立ちバックまで、およそ考えられるあらゆる体位でやりまくっていた。
それを逐一目に焼き付け続けている俺だけに、目の前の母親然とした彼女とのイメージがかみ合わなかったのだ。
その日は珍しくカーテンが閉まっていて、彼らの夜の営みを目にすることはできなかった。
けれど、俺は昼間の清楚そのものの彼女と、おそらくカーテンの向こうで繰り広げられているだろう彼女の淫らな行為を思い浮かべただけで一回抜くことができた。
月日が経つにつれ、関係性も何となくだがわかってくる。
例によっておばさんたちの情報だが、どうやら、赤ん坊は少なくともあの男と血は繋がっていないらしかった。
とは言っても、本人たちが漏らしたわけではなさそうだったから、おばさんたちが言葉の端々から読み取ったという程度だろう。
とはいえ、説得力はあった。
俺もたまに3人で公園にいるのを見かける事もあったが、可愛がってはいるものの、どこか男の様子は父親という感じがしなかった。
それこそ近所の子供と遊んであげているという雰囲気だった。
それでも、そう見えないだけで、愛情自体は確かに存在したのかもしれない。子供は目つき鋭いその男にも、無邪気に抱き着いていた。
苦笑するような、けれどまんざらでもない顔をした、いかにも父親らしくない男。
それを見ながら、にっこりと微笑む、どう見たって男の妻には見えない少女。
その光景は明らかに不自然だったが、それでいて通りがかりの、覗き魔の俺までが温かい気持ちになってしまうものだった。
その頃を境に、彼らはSEXをしなくなった。
あれだけやりまくっていた以上、急に飽きたというわけではないだろう。どちらかというと、育児により夢中になったという感じだった。
赤ん坊も徐々に大きくなってきていたから、もしかしたらそういう意味でも考えるところがあったのかもしれない。
少女はもちろん、男の入れこみようも相当なのは、窓越しにたまに見かけるだけでもわかった。
俺にしてみたら、SEXが見られない以上、彼らを観察する意味なんて何もない。
けれど、不思議と俺はそんな彼らの育児生活を、折に触れて窓の隙間から見つめた。
もちろん、以前のように熱を入れてみることはなかったけれど、なぜかやめられなかった。
俺が彼らのSEXを次に、そして最後に見たのは、それからずいぶんたってからのことだった。
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カテゴリ:知人のエロ話総合(覗き・伝聞)