多少時間を置いた。
怒鳴り込みにきて現場を目の当たりにしたという言い訳を成立させるためには、いらつくのが自然に思われる程度の時間は必要だろう。
僕はわくわくする気持ちで部屋のベッドに座り、耳をそば立てて妹の声を聴いていた。
スポンサードリンク
僕も両親もこれまでずっと何も言えなかったから、それに慣れてしまったのだろう。
遠慮はまるでなかった。毎度の相手だからか、恥じらいもなく妹の声はどんどんはっきりと聞こえてきた。
壁越しでも、特に耳を澄ませなくても何を叫んでいるかがはっきりわかるようになったあたりで、僕はおもむろにベッドから立ち上がった。
まず、廊下に出てみた。
両親は既に寝ているようで、階段の先は真っ暗になっていた。人の気配もない。
あきらめるにしても、見事な放置ぶりだった。
一方で、隣の部屋はというと人の気配どころの話ではなかった。
ドアが閉まっているのに、音だけでセックスしているのがわかるくらいにすさまじい声が漏れている。
音だけでわかる狂乱っぷりは、一応意味は分かるものの、雰囲気としては野生動物を思わせた。
それでも妹の部屋のドアは、ぴったりと閉じられている。
さすがの妹も、そこまで無遠慮じゃない。
鍵がかかっているかはわからなかった。
あんな声になるほど興奮しているなら、大丈夫だろうか。
僕はできるだけ音をたてないよう、ゆっくりとドアノブを回そうとしてみた。動かない。
代わりに、思ったよりも大きながちゃ…という音がした。
びくっとした。
これで気づかれたら、今日の計画はご破算だ。それどころか、もし妹にまだ分別が残っているなら、もう自宅でセックスするのをやめてしまうかもしれない。
冷や汗が出たが、その心配は無用だった。
部屋の中からの声は一向にやむ気配がない。
「ひ、ひぁあぁっ!あんっ!ひいんっ!」
妹は声の質自体はかなり幼い。
その幼い声で、ひときわ大きい喘ぎがあがった。
僕は、ドアの前に立ちすくんだまま、完全に勃起した。
鍵が閉まっていたのは残念だった。流れとしては、室内から覗くほうがまだ自然で、言い訳もしやすいからだ。
僕は、妹がもっと恥知らずだったらよかったのにと思った。
けれど、仕方がない。
僕は、もう一度言い訳のセリフを脳内で暗唱したあと、自分の部屋に取って返した。
それから、静かに窓を開け、屋根の上に出た。
大きい家ではないけれど、ちょうど妹と僕の部屋の外の屋根は広くなっていて、比較的まだ動きにも自由がきく。
それでも、足を滑らせでもしたら、バレるだけじゃすまない。下の地面はセメントだから、転がり落ちでもしたらタダでは済まないだろう。
僕は精神を集中しながら、妹の部屋の窓を見やった。
煌々と明かりがついている。照明を消すか暗くするか、そういう恥じらいはないらしい。あるいは相手の趣味か。
どちらにせよ、僕には都合がよかった。足元に気をつけながら、そろそろと妹の部屋の窓に近づいていった。
覗くにあたっては、まったく苦労はなかった。
窓は閉まっていたしカーテンも閉まっていたけれど、端っこのスキマまでは気にしなかったのだろう。
わずかな幅しかないスキマだったけれど、室内の妹の姿をとらえるには十分だ。
その代わり、妹の声はあまりハッキリ聞こえなかった。室内よりもむしろ防音が効いているのか。
もっとも、そうはいってもかすかには聞こえていたし、興奮するにはこれ以上ない条件だった。
ただ、いざその現場を目にして、僕の全身は動かなくなってしまった。
それほど、直にみた妹の姿は、僕にとってショックだったのだ。
妹は、ほとんど素っ裸だった。
ただ、完全に脱ぎきる前に始めてしまったのか、ブラウスには腕を通したままだった。
そのブラウスが、妹が上下に身体をゆするたびに、ヒラヒラと揺れていた。
同級生と思われる男子の上に、妹はまたがっていた。
思い切りがにまたになって、自分で上下に動いている。
はしたないといえば、これ以上はしたない格好もそんなにないだろう。
ただ、そのポーズのおかげで、結合部ははっきりと見えた。
男の股間からいきりたった浅黒い棒状のものが、妹の陰毛の中に埋もれるのもはっきりわかる。
抜き差しするたびに、その結合部からは妹の体液と思われる液体が飛び散っていた。
スポンサードリンク
……く、くぅぅぅぅっ…!
やはり動物のような、本能だけの声は、音としては小さかったけれど、僕の耳を直撃した。
汗をかいているのか、部屋の蛍光灯の明かりを浴びた妹の身体の表面はすこし光って見えた。
ボタンを全部外したブラウスからはだけた、形のいい胸も、やはりてかっている感じがする。
身体の動きに合わせて制服とともに揺れる胸の、その先っちょの乳首の形がえらくくっきりと見えた。
恐らくは、乳首を勃てていたんだろう。
……あ、ああっ…ち●ち……エッチ…まく…ったねっ…
とぎれとぎれに判別できる、妹のセリフ。
対して、相手の方の返事は聞こえなかった。
妹に比べればまだ分別がある。遠慮しているんだろう。
けれど、妹はそんなことはお構いなしだった。
壁越しに散々聞かされていたから知ってはいたけれど、妹の口から飛び出した単語は、現場を目で見ながらだと余計に下品で、いやらしかった。
…もっと動…からっ…あんっ…!
動きが急激に早く、激しくなり、男子が顔を歪ませるのが見えた。
気持ちの赴くままに腰を振る妹の姿は、まるで男の身体をおもちゃにしているようにしか見えなかった。
想像はしていたけれど、やはりセックスの主導権は妹が握っているんだろう。
けれど、その容姿は当然として、その雰囲気は彼女が豹変する前と、あまり変わっていなかった。
ここまで変わってしまった彼女に対して、何故そう思うのか、逆に自分の思考が不思議だった。
ただ、それだからこそだろう。身体は相変わらず全然動けないのに、股間だけは音がせんばかりに膨らんでいた。
しばらくの間、傍目にみても無茶苦茶に腰を振りまくった後、妹は動きを止めて、男子の上に腰を落とした。
それから、擦り付けるように、腰を回す。男子の方はさっきまでの動きでもう息も絶え絶えのようだったけれど、妹はそんなの知らないと言わんばかりに目を閉じ、恍惚とした顔で膣内の感触を味わっているようだった。
しばらくそうした後、妹は男子に向かって、うなづくような仕草をした。
男子もうなづき返す。
何も漏れてくる声はなかったから、本当に無言の、阿吽の呼吸という奴だったんだろう。
それを境に、妹はまた恐ろしい勢いで腰を振り始めた。
…あ、あ…う…ひぁぁ…ああっ…!あっ!…
もう、ただわめいているだけという感じだったけれど、それだけ妹も感じていたのだろう。
徐々に、単に激しいだけだった動きが、妙になまめかしい、くねらせるような動きになっていく。
その動きが時折、乱れはじめた。数瞬ごとに、妹の身体が発作でもおこしたかのように震える。
それに従って、僕は下半身の、膨らみ切った自分の棒きれが、痛いほどに熱くなっていくのを感じた。
もう、妹もそろそろ限界だろう。
僕がそう思ったとき、妹はそれまで以上に激しく腰を男子の上に叩きつけた。
そのまま中途半端に腰を上げたところで、びくりと妹の身体が震えた。
首を、これ以上は無理だろうというところまで後ろに反らせる。
身体の前面が弓なりになり、ブラウスが完全にはだけた。
斜め上を向いた乳首も、身体と同じように震えているように見えた。
男子との身体のすきまに、黒い棒状の影。刺さったままの男子のペニスだ。
その隙間に、どっと妹の汁があふれ出るのを目にした時、ようやく僕は身体の自由がきくようになった。
妹はまだひくひくと、身体をそらせたままだったが、僕はもう、それを気にしてはいなかった。
再び足元に気をつけながら、僕は慎重に屋根の上を歩き、部屋に戻った。
それから、ため息をつきながら、ズボンを脱いだ。
トランクスはべっとりと汚れ、太ももまで今しがた発射した精液が伝っていた。
僕は、妹がイく姿をみた瞬間、手も使わずに射精してしまったのだ。
ぷうん、と部屋にイカくさいにおいが漂うのを感じて、僕はもう一度、けだるいため息をついた。
みつかりはしなかったものの、妹の前で態度を変えずにいられるかは不安だった。
けれど、あまり問題はなかった。
妹は今度は帰ってくる時間自体が遅くなってきて、ほとんど顔を合わせることがなくなったのだ。
それに、本人もセックスする男子にばかり目が向いているようで、僕のことなど眼中にないという感じだった。
だから、そのスキを突けば、その気になれば何度でも妹のセックスを拝むことはできただろう。
けれど、結局僕が妹の現場を抑えたのは、1回きりだった。
あのとき、射精の気持ちよさは確かにこれまでのオナニーとはくらべものにならなかった。
けれど、同時にあの時の自分の身体がこわばる感覚と、その後の疲労感が、異常に気持ちが悪かったのだ。
間違いなくショックゆえだと思うけれど、あれをもう一回味わうくらいなら、部屋で好きなようにオナニーしていた方がマシだったのだ。
妹のセックスは、彼女が短大に進学して家をでていくまでやむことはなかった。
僕はその間延々と彼女をオカズにし続けた。
そのせいで、いまだに妹と会う時、時折挙動不審になりそうになるのが悩みだ。
ただ、当時の嫉妬めいた悪感情だけはもうない。今の気持ちとしては、いいオカズになってくれてありがとう、といった気もちだ。
本人には絶対に言えないけれど。
スポンサードリンク
カテゴリ:親族と他人のSEX(覗き・伝聞)