妻とのSEXについて語りたいと思う。
俺ら夫婦はここ数年、毎週金曜日の夜にやることに決めている。
年単位でやっていると完全に習慣だ。
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なんでこんなルールができたかというと、少し人には言いづらい理由がある。
妻が発情するのが、この日だけだからだ。
俺の妻は、もともとSEXがそれほど好きな方ではなかった。
付き合っていたころからそうだったから、それは俺にもわかっていた。
だいたい、最初に告白したとき、彼女の方から言ってきたくらいだ。
ノロケ話になるが、すこし再現するとこんな感じだ。
「すごく嬉しいんだけど…伝えておきたいことがあるの」
「な、なんだよ…ダメってこと?」
「ううん、違う。わたしの方からお願いしたいくらい」
「じゃ、何?なんか問題あるの?」
「…引かないでね」
「ん?」
「わたし…Hがあまり好きじゃないの。それでもいい?」
本人曰く、恥ずかしさというか、SEXをするということ自体に抵抗感を感じてしまうらしいのだ。
俺は性欲も人並み以上にあるから戸惑ったが、付き合いたいと思う気持ちの方が強かった。
幸い、彼女は俺に気を使ってくれたのか、最低限の頻度ではあったけれどSEXに応じてくれた。
体質的にSEXが駄目だったわけじゃない。
十分に愛撫をすれば濡れるには濡れていたし、入れればそれなりには感じている様子だった。
だから俺は彼女がなぜそこまでSEXが苦手なのか不思議で仕方がなかったのだが、あくまで心理的なものらしい。
「恥ずかしいから…あんまり見ないで」
それが、当時SEXする際の彼女の口癖だった。
俺も嫌われる気はなかったから、服を脱がせて彼女の形のいい胸がブラジャーに包まれて登場しようと、スカートをめくって彼女の太ももやパンティに包まれた股間を目にしようと、ことさらにじっくり鑑賞するようなことは避けた。
あからさまにスケベ振りを前面に出すようなことはしないよう努め、ただひたすら教科書どおりのSEXに勤しんだ。
実際にやってみると、これでも問題はそんなになかった。
もちろん、当時から俺にとっては、欲求不満は感じざるを得ないことも多かった。
回数はもちろん、内容的にも淡々としていたからだ。
最初はそれでもよかったが、回を重ねてくると物足りなくなってくるのは否めない。
だが、それでも彼女の温かい膣内に挿入するのは気持ちよかったし、腰を振って射精すればそれなりには充実感はある。
彼女は声は出さなかったけれど、それでも徐々に息が荒くなっていくのは確かで、それを聞いているだけでそれなりに満足はできた。
「はぁ…はぁ…」
「そんなに疲れた?」
「うん…今日も…激しかったね」
「悪い…」
「ううん…わたしがこういうのになじめないのが原因だし…でも…」
「どうかした?」
「時々ちょっと不思議になるんだ。なんで、あなたこれを出すためだけにこんなに興奮してるのかなって…」
事後、彼女は時々、俺の精液がたっぷりと吐き出されたコンドームを指でもてあそびながら、心底不思議そうにそう言ったものだ。
内心、こうしたやり取りをするたびに俺は一気に瞬間冷凍されたような気分になったものだが、考えてみればそういう女の子がたとえ妥協とはいえSEXさせてくれるだけでもありがたい。
こんな状態の女の子で男の欲望につきあってくれるというのはなかなか珍しいだろう。
だから、納得して割り切るまでには時間はかからなかった。
まあいいか、そういう感じだ。
やり足りなければ自分で処理すればいいのだから。
それに、いざ付き合い始めてみると、妻はその点以外には性格的にも容姿的にも非の打ちどころがなかった。
何より、俺は彼女といて楽しかった。
SEXの件を差っ引いても彼女は十分すぎるほどに付き合い甲斐のある相手だった。
性欲に流されなかった自分の判断を褒めてやりたいと、今でも思う。
それでも、結婚の話が出たときには正直不安はあった。
なにしろ、一生ものだ。
ここで彼女を選んだ場合、一生性欲の面での欲求不満がついて回ることになるだろう。
俺も、そんなに禁欲的な人間ではない。
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だが、本来SEX嫌いの彼女が、それでも自分なりに精一杯、俺の性欲に付き合ってくれているのだ。
それを考えると、性欲に振り回される自分が何か下衆なように思えた。
何より、一生ものの選択だからこそ、性欲ごときの理由でここまで相性のいい女性を手放すか?
それを考えた時、俺の肚は決まった。
敢えてSEXの点には目をつぶったのだ。
結婚生活は、だからSEXを除けば予想通り満ち足りたものだった。
ただ、子供が出来て彼女が専業主婦になってから、そのバランスは崩れてしまった。
妻はまったくSEXに応じてくれなくなったのだ。
そもそも育児で疲弊していたのも大きいと思うが、それにしてもまったくする気がしないのだという。
俺なりに気にして、休みの日は俺が育児を代わってみたりしたのだけれど、状況は改善されなかった。
本人にも、その理由はわからないようだった。
もしかするとホルモンバランスとかそういうものだったのかもしれないが、詳しいことは今でもわからない。
「ごめんなさい…こんなことになっちゃって」
妻は申し訳なさそうだったが、それでも身体を許してはくれなかった。
俺も、これはこれでもう仕方がないと思った。
欲求不満で仕方がなかったのも事実ではある。
かといって、強引にやるような趣味はない。
第一、男の事情も理解はしてくれている分、これだけでもマシすぎるくらいだ。
だからこそ、そんな妻に迫るわけにはいかない。
幸福感には満ちているのに、性的な部分だけ悶々とした、なんとも微妙な気分の毎日を俺は送るハメになった。
授乳の時、家事の時…つい妻の身体を凝視している自分に気づいたことも数えきれなかった。
そのたびに、俺は彼女に意識させないように気を付けながら席を立ち、自室でオナニーにふけった。
妄想の中の彼女は、俺に淫らに微笑みかけ、その股間の膣口はあやしく濡れて光っている。
そんな空想上の彼女を、俺は欲望のままに犯すのだ。
脳内の妻は、現実の淡泊な反応とは真逆に盛大に声を上げ、乳房をたわめ、髪を振り乱してよがる。
そんな彼女の穴の中に、俺は盛大に精液をぶちまけるのだ…
もちろん射精のあと自己嫌悪に陥るのも毎度のことだったが、そうせずにはいられなかった。
キッチンに戻ると、妻は「あれ、何してたの?」と知ってか知らずか怪訝な声をかけてくる。
もちろん彼女からすれば、男に欲望があることはわかっていても、こんなにちょっとしたきっかけでオナニーせずにはいられなくなるというところまではわからないだろう。
だから仕方がないのだが、エプロン姿の妻が怪訝な顔で首をかしげるたび、俺は危うく襲い掛かりたくなる欲求を必死にこらえたものだ。
そんな毎日が変わったのが、最近のことだ。
成長してきた子供は近所にすむ妻の両親が大好きで、事あるごとに彼らの家に遊びに行きたがった。
妻の両親も、事あるごとに息子に会いたがった。
そこで、俺と妻は、息子を週1日だけ、彼らに預かってもらうことにしたのだ。
朝出かける時に預けて、次の日の朝迎えに行く。
迷惑かともおもったが、妻の両親はむしろ喜んだので、彼らの行為に甘えることにした。
その預かってもらう日というのが、金曜日だ。
もっとも、その時点では、別にSEXのことなどは考えていなかった。
少しでも、育児からすっぱり離れる時間も必要だろうと思ったのだ。
1日自由な時間が出来た妻は、その日だけパートを入れると言い出した。
なにもせっかくの休みなのにと俺は思ったのだが、数年間を専業主婦で通してきた彼女にとっては、外に出られること自体が貴重なことだったらしい。
俺は了承した。
ただ、結果的に俺たちのSEXを復活させるきっかけになったのがこのパートだったのだ。
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