かなり前の話になりますが、俺は意外な形で童貞を捨てました。
意外というのは、その相手がうちの学校の教師だったからです。
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その人は、俺のクラスの副担任をしていたM川先生といい、クリっとした大きな目が印象的な女性でした。
20台後半に差し掛かったばかりの若手でしたが、顔立ちや小柄な体格も相まって、実年齢以上に若くみえました。
印象としては少し年上の先輩と言った感じです。
話のノリもよく、親しみやすい先生でした。
ただ、最初のうちは関わることはあまりありませんでした。
同年代の先生たちが担任も持っている中、M川先生はなぜか副担任のままでした。
うちの学校では副担任なんて名前だけで、授業以外では関わることも少ないのが普通です。
それはM川先生も同じでした。
学生ノリのぶっちゃけ話も多かったですから生徒への受けはよかったものの、それでもあくまで授業で接する先生、というだけ。
俺自身も、最初の頃の印象は、ただ楽しい先生というだけでした。
その印象が変わったのが、三者面談の直前のことです。
その日、俺はM川先生と放課後の教室で雑談をしていました。
たまたま居残りで勉強していたところ、彼女がふらりと教室に入ってきたんです。
「あれ、今日は勉強?」
「そうですね、ちょっとやっておこうかと」
「熱心じゃない。何かわからないことある?」
「え、いいんですか?」
「休憩してるところだからいいよ。どうせあと少しで今日の仕事終わるし」
それで少し教えてもらっているうちに、いつのまにか雑談になっていたんです。
彼女とゆっくり話したのは、これがはじめてでした。
やっぱりノリのいい人だなあと思いながら話しているうちに、ふと三者面談の話が出たんです。
「そういえば、もうすぐ三者面談だね」
「三者面談かあ…何言われるのかなあ」
その日貰った親宛てのプリントを見ながら、俺はつぶやきました。
「気にするほどのことでもなくない?どうせ今の段階での話でしょ」
「そういっても…それに、親の反応も気になるじゃないですか」
「もしかして親御さん、怖い人なの?」
「それだけはないですね…。仲もいいと思いますし」
「だったらいいんじゃない?…ああ、親と仲いいってうらやましいなぁ」
「仲、わるいんですか?」
「悪いっていうか、絶縁状態」
「そ、そうなんですか…」
一瞬まずいことを聞いてしまったかと思いましたが、彼女はさらりと流しました。
「そうなのよ。だから、わたしから見たらいいなあって思うけど」
「そうですか?…俺としてはなんか恥ずかしいんですよね。自分が子供っぽく思えて」
「子供っぽいって…?なんで?」
「うーん…仲がいいのはいいんですけど、俺、なぜか親の言いなりになっちゃうんですよね。それってどうなのかなって」
それは、当時の俺が秘かに気にしていた悩みでした。
うちの両親は、気もいいですし、いたって温厚な二人です。
もちろん、彼らなりに子供にこういう風に育ってほしいという思いはあったようで、それについては色々言ってきましたが、それもよくある範囲内だったと思います。
少なくとも、押しつけがましいというようなことはありませんでした。
ただ、それにもかかわらず、俺はなぜか、彼らのいう事に何でもかんでもハイハイと従ってしまうんです。
わざわざ逆らうほどの理由もなかったのですが、それが俺には気になってしかたがありませんでした。
同級生たちの話を聞く限り、彼らはそれなりに親に反抗したりしていて、それが俺にはすごく大人っぽく見えたんです。
それだけに、親に素直に従ってしまう自分が、周りに取り残されたような気分だったんです。
俺はそのことを我ながら恥ずかしく思っていたので、友人にも話したことがありませんでした。
だから、話の流れもあったとはいえ、何故あんなにすんなりとM川先生に本音を漏らしたのかは今でも謎です。
ただ、今思えば、無意識にM川先生がこういう話も受け入れてくれそうな、そんな期待を抱いていたのかもしれません。
その期待は裏切られませんでした。
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「どういうこと?親御さんが無茶なこと言ってるのに言いなりとか、そういう意味?」
「それはないですよ。強引でもないですし。でも、言うこと聞きっぱなしってこと自体が恥ずかしくて」
「…嫌々従ってるってわけじゃないんだよね、その話しぶりだと」
「はい、そうですけど」
「じゃあ、別にいいんじゃない?親御さんといい関係ってことでしょ?それ、何も悪いことじゃないし」
「はあ…でも」
「まあ、恥ずかしいって気持ちはわかるけど、大人でもそういう人はいるし。ただ子供っぽいって一言だけで済ませられるものでもないと思うけど」
「そうなんですかね」
「わたしはそう思うけどね。それに、話聞いた感じマトモな親御さんみたいだし、もしそのうち逆らいたくなったとしても、話せばわかってくれるでしょ」
「ああ、確かに物わかりはよさそうです」
「やっぱり。それだったら、今は別に気にすることもないじゃない」
話としてはそれだけでしたが、俺は救われた気分になりました。
実際のところ、彼女の言ったことがどれだけ正しかったのかどうかはわかりません。
多分主観だったでしょうし。
ただ、ある意味すごく単純な彼女の結論は、それだけに一人でうじうじと悩んでいた俺には効果てきめんでした。
目の前の霧がすっきりと晴れていくような気がしたんです。
それ以来、俺は機会があるごとに、M川先生と積極的に話すようになりました。
なにしろ、誰にも言えなかった悩みをあっさり解決してくれた相手です。
俺が抱いた信頼感は相当なものでした。
それに、俺はそれまで学校生活をそつなく送ってはいたものの、さほど面白くも感じていませんでした。
相性もあったんでしょうが、学校の友人関係がいまいちそっけないものだったんです。
そんなでしたから友人との会話はさほど盛り上がらず、味気無いのは否めませんでした。
それだけに、M川先生との会話は、なおさら楽しかったんです。
彼女にしても慕われるのは悪い気はしなかったようです。
割と長時間話し込むこともありました。
そのうち、M川先生のちょっとした雑用を手伝うようにもなりました。
職員の人間関係まではわかりませんが、どうも彼女は担任を持っていないせいか、他の若手の先生以上に雑用を頼まれることが多いようでした。
たまたま職員室に行ったときに、彼女が大量のプリントをさばいていたのを手伝ったんです。
それがきっかけで、俺はいろんな雑用の手伝いを自分から買って出るようになったんです。
職員室ではさすがにそれほど話はできませんでしたが、別の場所で作業をするときには彼女は饒舌でした。
正直雑用自体は面倒くさかったですが、俺にとっても、そんな時間は日々の楽しみになっていったんです。
この頃になると、彼女の方も俺に気を許してくれたのか、かなり素に近い話をしてくることも出てきました。
「ごめんね、手伝わせちゃって」
「いえいえ」
「…ああ、早く担任になれたらなあ」
「雑用も減るんですか?」
「ああ、そういう意味じゃなくて、やっぱり教師になった以上はね?」
「そういうものですか?」
「ん、まあね。まあ、担任になったらなったですごく大変なのはわかってるんだけど」
その時は、倉庫でよくわからない荷物出しをしていた時でした。
何でこんなことを彼女がしているのかはよくわかりませんでしたが、彼女は黙々と手を動かしています。
「教師って、生徒とガッツリ組み合うって感じじゃない」
「そういうイメージはありますね」
「それがやりたかったんだけどね。やっぱり今の立場だと、なかなかやりづらいのよ」
「そうですか?俺なんて散々話に付き合ってもらってますし…」
「うん、それくらいはできるんだけどね。でも、やっぱり担任の人たちみたいにはいかないよ。どうしたって表面的にしかやれないし」
M川先生は少し物足りなさそうな顔をしていました。
やはり、彼女は彼女でいろいろ不満もあったんでしょう。
重めの話なんですが、俺はこうした話も嫌いではありませんでした。
むしろ一人の女性としての彼女を垣間見るようで、俺はこういう話を聞くたびに内心胸を高鳴らせていたんです。
今思い返すと、それはM川先生個人への憧れだったのかもしれません。
当時はそこまで意識していませんでしたが。
そんなこんなで、つまらなかった学校生活は一変しました。
M川先生との付き合い以外はまったく変わっていないのに、ここまで印象が変わるものかと思いました。
1年間とちょっとの間、俺はとても充実した楽しい毎日を送ったんです。
そんな生活が上手く回らなくなったのは、受験が近くなってきたころでした。
とはいっても、先生とうまくいかなくなったとか、そういう話ではありません。
純粋に、俺自身の問題でした。
一旦は解決していた、親がらみの悩みが俺の中でにわかに復活してきたんです。
結果的にはそのことが、先生と肉体関係をもつに至るきっかけにもなったんですが。
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