下着を慣れた手つきで下げ、どうやっているのかは知らないがうまく膝のあたりで止めると、大胆にも母親はこちら向きで壁に手を伸ばした。
恐らくは、給水タンクの両側の壁に手を突いているんだろう。
窓に近づいた分、首から下は全く見えなくなってしまったけれど、俺はそんなことはどうでもよかった。
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身震いがした。首から上だけをのぞかせて挿入を待つ母親の表情は、淫らそのものだったのだ。
この角度だと、挿入されて歪むであろう母の表情を正面から拝むことができる。
もうすぐだ。
父が、下半身むき出しで母に歩み寄る。そして構えて…父の身体が次に動いたとき、母は早くもいきなり喘ぎ声を上げた。
「ん…んくうぅ、…んんんっ…!」
入ってくる感じがよほどいいのか、母の眉間には深い皺が刻まれていて、異様になまめかしかった。
ゆっくりじわじわと挿入しているのか、父の身体の動きは、見た感じあまり感じられない。
母はしばらく、静かな喘ぎ声を出し続けた。
それが止まる。
奥まで入ったことで、一度動きが止まったようだ。
母親も、まるで膣内の感触を楽しむかのような表情を浮かべている。
パンっ!いきなり音がなった。
叩きつけるような激しい音。
「あくううううううっ!?」
途端に、母の顔がさっきまで以上に、悩ましくゆがんだ。
父親は、急激に腰を引いて、続けて押し込んだのだろう。
その激しさが、母の声の大きさにあらわれていた。
Sのアパートの壁にその声がぶつかり、かすかではあるけれど反響する。
これは、…気づかれてるだろうな。
そう思わざるをえないほどの声が、止まらない。
父の動きが止まらないのだ。
窓越しに見えた父の顔は、普段のおとなしさが信じられないほどに精力的な、いや、文字通り性欲のことしか考えていないような凶悪な人相になっていた。
もちろん、母の顔だって似たようなものだった。緩んだ口元、うるんだ目。一目でわかる。自分の膣内で動き回る父の性器のことしか、今の母親の頭にはないだろう。
肉のぶつかる激しい音が、切れ目なく響き渡った。
「あ、あくううんっ…あああっ!あ、ああんんんんっ!」
既に声を隠す気さえないのがわかる。
そもそも、家の外のことなんて、考えてさえいないんだろう。
母の白い顔はすでに紅潮しきっていた。
「あああんん…ね、ねえっ…」
急に、母親の声が意味のある呼びかけに変わる。
父に話しかけているのだ。
俺はドキリとした。
「何だよ…またかい?」
「うん…あれ、しようよ…」
「あれなあ、俺、きついんだけど…」
「それはわかってるんだけど…ね、お願い…」
「…了解。その代わり、晩飯、俺の好物な」
「もちろん…あんっ!」
父親が背後で身体を離した時、母は思わずまた声を上げていた。
恐らくは、肉棒が抜ける時の気持ちよさが良かったのだろう。
母親が、窓際から離れ、ドアの側に移動する。
再び、全身が俺の視界に入った。
その状態で、母が向き直り、股間が目に入った。
割れ目までは見えなかったけれど、陰毛が明らかに濡れて、光っているのが分かった。
よくよく見れば、内股までびっしょりだ。
よほど濡れる体質なんだろう。
そんな母親に父が歩み寄った。
母親の身体が、父によって隠れる。
そこからが驚いた。
父の首に、母の手が絡みついたかと思うと、いきなり父は軽々と、母の身体を持ち上げたのだ。
きついと言っていたから実際には相当つらいんだとは思うけれど、少なくとも俺の目からはそう見えた。
普段痩せているだけとしか見えない父からは、想像もできないたくましい姿だった。
母は持ち上げられたまま、器用に脚を父の背中に回す。
母の身体はほとんど見えなかったけれど、にょっきりと出た白い手足が父に絡みついている姿は、とてつもなくいやらしかった。
「グ…や、やっぱりきついな…」
「ごめん…でも…」
「わかってるよ、じゃ、行くぞ」
「うん…あっ…くうっ…」
声の変化で、父が再び母に挿入したのが分かった。
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「はあ、はあ、はあ…」
「んあんっ!んっ!はあんっ!」
恐らくはこらえきれなかったのだろう、母親の口から、以前アダルト動画で見た通りの嬌声が漏れたとき、俺は鳥肌が立つような思いだった。
相当耐えているのだろう、尻を引き締めてただただ腰を打ち込み続ける父の背中は、ただただ野性味にあふれていた。
その腰がぐいぐいと動くたび、母の脚は、父にしがみつきながらも遠目にもわかるくらいブルブルと震えていた。
「ん、…あっ…んんんん…!」
嬌声は続く。
動き続ける父親のTシャツの背中には、うっすらと地肌の色が透けていた。
よほど興奮しているのだろう、相当汗をかいているようだ。
その動きの勢いが増した時、急に、母の声が、つんざくように俺の耳を貫いた。
「…ちん●ん…奥ぅ、…おま●この奥、…も、もっとお…っ!」
Sから話を聞いてはいたが、実際に耳にすると全然印象が違った。こんなことを、母親が。
聞きなれた母の声で叫ばれたその言葉に、俺は一瞬我を忘れそうになるほどゾクリとした。
「ど、どうした…もっとって、これ以上か…」
「う、うん…これ以上…してほしい…!」
「もっとか…」
「もっとよお!もっと、奥まで、ああっ、そこっ!きてるっ…ああんっ…ち、ち●ちんがあ…そこおっ!もっとおっ…!」
俺の股間も、すっかりいっぱいいっぱいだった。
母親の父へのおねだりは、見ているだけの俺までもわけがわからなくなるほどだった。
めらめらと、心の中が沸き立つようだった。
俺は、Sが用意してくれていたティッシュに手を伸ばした。
既にやれるだけのことはやっているようだったが、それでも父親は、母の願いを了解したらしい。
返事の方までは聞き取れなかったが、顔をよせ、こくりとうなづくのが分かった。
そして、見ただけでわかるほどに、父は激しく腰を叩きつけ始めたのだ。
こんな動きを父ができるなんて、と半ば俺は呆然として二人の激しいまぐわいを見つめた。
「…!くっ…!ぐっ…!んんんんんんんっ!…あっ!あっ!」
もう耐えきれなかったのだろう。時折高い声が混ざり始める。
見れば、父の顔が、母の首筋に寄せられていた。。
位置からして、おそらく母の首筋に舌を這わせていたのかもしれない。
それが、母親の弱いところだったのだろう。
「くぅっ…く、…ああっ…んんんんんんんんんんんんんんんんんーーーーーっ!」
それまでよりもずっと尾を引く呻きが、母親から漏れ出た。
母の白い脚が、今度こそ見る間にガクガクし出し、ついに父の身体から外れた。
それでも父の両腕はまだ、母の身体をがっしりと抱え上げたままだ。むしろ母親の力が抜けたせいか、さっきまでよりも力を入れて抱えているようにさえ見える。ただ力強くて、俺はその姿に父親の威厳を見た気さえした。
父の腰の動きが止まった。
その後、小さく円を描くように身体が動いた。
母のま●この余韻を味わっていたのか、それとも精液を流し込みやすいようになのかはわからない。
ややあって、父と母の重ねた身体の間から、何か水のような液体がボタボタと狭いトイレの床にボタボタと滴り落ちて行くのが分かった。
もちろん、父の精子もその中には大量に含まれていただろう。
濁っていて、かなりの粘り気をいるようにも思えた。
床に落ちたそれは、音もたてずに静かに、どろりとその場に広がっていった。
それは父と母の絶頂だった。
そこまで見届けたときに、俺もこすっていた手を止めた。
ティッシュの中には、自分の精子があふれるくらいにべっとりと放出されていた。
窓から目を離す。もう、これで終わりだろう。
Sがかえって来るまでに、後始末をしておかなかければ。
4時きっかりに帰ってきたSに礼をいって、俺は奴の家を出た。
だが、家にはすぐには戻れなかった。家に帰ろうと思ったとたんに、さっきまでみていた両親の姿が思い出され、また勃起してしまったのだ。
いきり立った股間はどうにもおさまりそうになかった。
それで、近所の公衆便所まで行って、これ以上出なくなるまでしごいてから部屋に戻った。
さすがにそれだけ抜いただけのことはあって、もう下半身はピクリともしなかった。
それでも、部屋の隅で既にのんびりしていた父と母をみると、先ほどまでの光景が思い出されてなんとも言えない気分だった。
あれからもう何年もたつが、最近耳にしたところによると、父と母の悪癖はいまだに解消されていないらしい。ただ、さすがに今となってはもう覗こうとは思わない。
両親が円満なのはいいことだし、昔と同じく俺には大した影響もない。
むしろ、俺たち兄弟を育てるという義務から解放されたのだから、心置きなく、飽きるまで好きなだけ楽しんでくれればいいと思う。
アパートを出て、家に金も入れられる身分になった俺としては、彼らがこのまま仲良く添い遂げてくれることを願うばかりだ。
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