Sが話してくれた事情をまとめると、きわめてシンプルなものだった。
要するに、休みの日、両親が俺たち兄弟のいない間、さんざんヤり狂っていると。
それも、部屋ではなく、トイレで、しかも窓を閉めさえせずに。
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我が家のトイレはアパートの入口からみて裏側に位置していて、しかもSの部屋の真正面だ。
それで声を上げていれば、それはSにも聞きつけられるだろう。
いや…それどころかこの調子だと、Sのアパートの人たち、みんな知ってんじゃないか…?
あまりにも無軌道な両親の行為に頭を抱えたくなった。
もしかしてあれか、トイレでばかりやってるうちに、癖になってしまいでもしたのか。
本人たちにはまさか聞けないから、確かめるすべはないのだけれど。
ただ、大声のことは納得できる。それは、俺の想像どおりだ。
ようやく俺たちが家にいなくなったんだ。それなら、これまで溜まっていた分を吐き出したくなっても不思議はない。
それにしても…ちん●んかよ、おい。
目を輝かせて語るSの前で、俺はだんだん普段以上に、いや、それどころか、これまで感じたことはないくらいにムズムズする気分になってきた。
もともと、俺は両親のSEXを音だけでしか知らない。現場を見たことはないのだ。
それゆえに、Sが見たというその目撃談は、生々しかった。
聞いているうちに、俺はなんと、両親の話で勃起してしまっていたのだ。
自分の正気を疑いたくなったが、それは事実だった。
俺の様子があからさまにおかしかったんだろう。
喜々として語っていたSは急に話をやめた。
そして、謝ってきた。両親のこんな話ききたくないよな、悪かった、と。
おかしなところは確かにあったけれど、こういうところが、俺がこいつと親友でい続けている所以だ。
ただ、この時に関しては、俺はSのことをなにも言えない。
それどころか、俺の方がはるかにSよりもおかしかった。
俺はSが頭を下げるのを止めた。そして、自分でもどうかとは思うのだが、俺はSにある相談を持ち掛けたのだ。
もう、想像は付くだろう。俺は、両親の秘かな(すでに秘かと言える話ではなくなっていたのだが)楽しみを、覗こうと考えたのだ。
なにしろ、性欲が有り余っている年頃だ。エロい光景なんて、いくらでもみたいくらいだった。
それがたとえ両親の行為であっても。むしろ、長年声だけを聞かされた分、かえって変な想像が膨らんでいたのは大きかった。
俺は彼らが交尾している姿を、声だけではなく、どうしてもその目で直接確かめてみたくなったのだ。
両親も両親だったが、やはり息子も息子だったというわけだ。
もちろん、さすがのSも止めた。
それはどうなんだ、他人はともかく、息子がそれをやるのはまずすぎるだろう。
本人もうちの親の行為をのぞいていた以上説得力は皆無だったが、妙な良識のあるやつだった。
だが、おなじスケベ同士、気持ちはわかったのだろう。
結局、奴は折れてくれた。そして、ある日曜日に、Sの部屋を貸してくれることになったのだ。
ただ、一回限りだぞ、という条件は付けてきた。
それ以上は、奴の良識が耐え切れなかったのだと思う。
もちろん、俺は了承した。
それに、それ以上ハマりこむつもりもなかったし。
うちのトイレは昔ながらの和式で、ドアを開けると狭い縦長の空間の真ん中に便器、その奥に水洗のタンクがあり、その上に窓が付いた構造になっている。
つまり、昔のようにドアに手をついてヤっているんだとしたら、窓に背を向けていることになるし、反対向きならその逆だ。
もしドアの方を向いているなら母親の姿はあまり見えないだろうが、それはそれで仕方がない。
窓向きだとしたら、逆に母親の下半身は全く見えないだろうから、どっちもどっちだ。
みつかることについては全く考えていなかった。
うちの両親は先にも書いた通りものすごい近眼だ。
おそらくヤる前に眼鏡をはずしているのは変わらないだろうし、それならいくらお向かいとはいえ、少しだけ空いた窓の隙間から除く俺の目玉を識別できるわけがない。
そもそも、それで気づくなら、Sがのぞいた時点で気づいているはずなんだから。
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計画はきまったものの、それから約束の日まで、俺は落ち着かない毎日だった。
家にいる時間が少ないとは言え、まったく帰らないというわけではもちろんない。
そして、帰ればそこには、昔からかわらない父と母の姿があるのだ。
その二人のあられもない姿を、俺はもうすぐこの目で直に目撃することになるわけだ。
そう思うと、どうにもこうにも股間が落ち着かなかった。
いきなり二人の目前でいきり立ってしまうようなことこそなかったけれど、ズボンの中でピクピクとし始めるくらいは日常茶飯事だった。
それに、トイレを使わないわけにもいかないのも問題だった。
なにしろ、ただ小便をするためにトイレに行っただけでも、両親がここでSEXしているんだと思うと、たまらない気持ちになってしまう。
しかも、部屋とは違って密室だから両親の目もとどかない。その前提があるために、俺の肉棒はここぞとばかりに勃起してしまう。
あんまりパンパンに大きくなってしまうために、小便が出なくなってしまうのだ。
これには本当にまいった。
勃起が収まるまでの間、俺は途方にくれたように、便器に向かって立ち尽くすのが当たり前になった。
それが収まってようやく、俺は限界まで溜まっていた尿意から解放されるというわけだ。
それでも、ひとしきり放尿したあと、ふとトイレを見回して、この辺で父がこういう風に挿入しているんじゃないか、母親はこんなふうにイくんじゃないか…
そんな想像をしてしまったら最後、また肉棒は激しく大きくなって、俺はトイレから出られなくなってしまうのだ。
それでも、予定日が決まっていると、そこまでの日がたつのははやいものだ。
いよいよSとの約束の日曜日になった。
その日の朝、両親に声を掛けて外に出た俺は、そのままSの部屋に向かった。
Sはもう布団も上げていて、「4時に帰ってくるから。でも言ったよな、本当にこれ一回きりだぞ」と念を押してから、入れ替わりに外に出て言った。
いい奴だ。
Sの両親はでかけているようで、家には人けがなかったから、覗きにはうってつけの状況だった。
まだ例の声は聞こえてこなかったが、試しに少しだけ窓を開けてみる。
なるほど、これはおあつらえ向きだった。
真正面に、うちのトイレの窓がある。
多少Sの部屋の方が建物の土台が高いせいか、窓の位置的にもこちらの部屋の方が高くなっていて、トイレのドア付近であれば全身が見通せる。
もちろんトイレの窓に近づかれてしまえばあまり見えないけれど、それでもこれだけ見えればかなりいい感じに覗けるはずだ。
…ちょっとまて、これ、下手をしたら、俺が小便してるところも丸見えなんじゃないか?
そう思ったが、敢えて考えないことにした。
まさかSだって、そんなものは見せると言われたって見たくもないだろうし。
それからの数時間は、ただただ忍耐の時間だった。
もうすぐ、俺の性欲の原点ともいえる、両親のまぐわいを見ることができるのだ。
なかなかその時はやってこなかったけれど、Sの部屋に潜んでただ待っているだけで、俺の動悸は高まっていった。
時計の針が、午後2時を回ったころだったと思う。
急に、向かいのトイレのドアがガチャリと開く音が聞こえた。
少し距離はあるものの、思った以上に音が響くものだ。
続けて、トイレの中に入ってくる人の気配。
なんとなくだったが、一人ではないということはわかった。
いざその場にいると、意外に判断がつくものだ。
内心、意外な発見に感心しながら、俺はすこしだけ開いた窓の、わずかな隙間に自分の目を押し付けた。
思った通りだ。
両親が二人で、トイレの中にいた。
堂々としたもので、窓が開いていることなんて、まるで意に介している様子もない。
ドアのそばの方で準備しているのが幸いした。
息子の目から見ても自慢の母親の細い手が、スカートを自ら持ち上げるのが見えた。
どこで買ったんだというような、派手な下着。ただ、いかにも安物だった。
かざりもなにもなく、ただただ布地が少ないだけの、ひたすら露出度だけを追求したような下着だ。
ハッキリ説明するなら、ほとんどただの紐だ。下着の要を全くなしていない。
うちには、下着にこだわるような金はないから、そんな中で少しでも彼女なりにこだわった結果だろう。
だが、そんな母親の努力は、少なくとも俺には十分な効果があった。
身近な人間がそんな下着をつけているという、その事実が俺をどうしようもない満足感で満たした。
父にしたって、多分同じだっただろう。
すでに下半身裸になった父親の股間は、見苦しいほどにもりもりと膨れ上がっていた。
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