年明け3が日のどこかで新年会をしよう。お正月直前に、そんな連絡がきました。
メンバーは昔の同級生たち。新年会ともったいぶった言い方はしていますが、要はただの飲み会です。
そのメンバーたちとは2、3年に一回くらいは会っていたのでそれほど懐かしいという感じはありませんでした。とはいっても、気心の知れた友人たちとの飲み会が楽しみじゃないはずもありません。
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ただ、その年の幹事からの連絡には、ちょっと変わった注文がついていたんです。
”PS:できるだけ和服を着て来てください。せっかくの新年会なので”
そんな文面が、最後にさりげなく書かれていました。
一見すると、珍しいけど、そういう飲み会もアリかなって思うでしょ?
違うんです。わたしの会う、そのメンバーに限っては。
連絡を一瞥して、わたしはその意図がわかりました。そして、変わらないなあって思ったんです。
すぐに着物を選びました。選ぶと言っても着物なんてほとんど持っていませんから、選ぶ余地もありませんでしたけど。
わたしが選んだのは以前買った激安の一着でした。激安とは言ってもフルセット。
よくよく見れば素材が安っぽかったりするんですが、色使いやデザインは派手なので、見た目だけは正月っぽいおめでたい雰囲気も出せそうでした。
見栄をはるならもう少しちゃんとした着物もあったのに、わざわざそんな着物を選んだのには理由があります。
みんなそういう着物をきてくるだろうと、はじめからわかっていたからです。
確実に汚れるんですよ。わたしたちの飲み会は。
当日、待ち合わせ場所に行ってみると、案の定でした。
集まったのは10人弱でしたが、男の子も女の子も、揃いも揃って安物らしき着物を着ています。
お互いいちいち指摘はしないですけど、ちゃちなつくりに派手な見た目というところは見事に共通してました。
みんなもう、わかってるんですよ。
会場はちょっと引っ込んだところにある個室居酒屋でした。新年会シーズンといっても、三が日がまだ明けてないせいかお客さんはそんなにいませんでした。
多分まだ、家でゴロゴロしてる人が多いのかもしれません。
どちらかというと、地元が寂れてるっていう理由の方が大きいかもしれませんけど。
「では、新年を祝して、乾杯!」
幹事が音頭を取ってみんなで飲み始めたんですが、おとなしく飲んでいたのはせいぜい数分程度でした。
お酒で寄ってついハメを外しちゃう…とか、そういう意味ではないです。
最初に動いたのは、わたしの向かい側の男の子と女の子でした。
その女の子が、顔を赤らめて目をつぶり、徐々に息を荒くしていきます。
そのたびごとに、男の子の腕が、不自然に動いていました。
はじまったなあ、やっぱり。
そう思っていると、そっと太ももに何かが乗ってきた感触。
わたしの隣に座っていた男の子が、手を伸ばしていました。意味ありげに、不自然なほどにニコニコしています。
もちろんわたしはその意味を察していました。そのための激安着物なんですから。
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学校って、似た者同士で集まるところがあるじゃないですか。
わたしたちもそうで、各クラスごとに自然にいくつかの友達グループが出来ていました。
あれって、似た者同士だけに、グループごとに特徴が出るんですよね。よく出る話題とかも割とはっきりグループごとの違いがあったような覚えがあります。
グループ自体の立ち位置もそうで、目立つグループっていうのはやっぱりリーダー格の人たちだったり。
そんな中で、わたしたちのグループは、クラスの中でも割と目立たない方でした。
ぐれてるわけでもなく、かといって取り立てて優等生でもない、悪く言えば中途半端な立ち位置のメンバー。
性格だって、表にでることが好きなんて言う人は一人もいません。
体育祭や文化祭、生徒総会…そんなイベントでも存在を忘れられてるような、とことん地味な人たちばかりが集まっていました。
ただ、そんな中でも、わたしたちのグループにはひとつだけ、目立つ特徴があったんです。目立つといっても、メンバー以外には絶対に秘密でしたけど。
それは、揃いも揃って全員が極端にエッチだったということです。
男の子は女の子のことばかり考えてるような子ばかりでしたし、逆もまったく同じ。
わたし自身、おとなしくは見せてましたけど、頭の中ではエッチなことばかり考えていました。
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もちろん、つるむようになった最初の頃は、みんなそんなことはおくびにも出しませんでした。
でも、話してればそういうのはわかってきますから。学生の頃って会社とかと違って、本音もそれなりに出すでしょ。
みんながエッチだってわかってからは、そういう話ばっかりしてました。
さすがに教室では控えましたが、それでも他の同級生たちがいないときには言いたい放題喋ってました。
それでも、話すだけで終わってれば、よくあるスケベな人たちのグループっていうだけだったと思います。
わたしたちが違ったのは、それを実行に移したことでした。
知ってる限りのエッチな知識を、片っ端から本当に試してみるようになったんです。
それを嫌がる女の子が誰一人いなかったというのが、わたしたちがどういうグループだったのかを象徴してると思います。
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そんなグループの飲み会ですから、こうなることは最初からわかってたんです。
汚れるって言った意味もわかるでしょ?
まだ早い時間でしたからそこまでは行ってませんでしたが、それも時間の問題でした。
お酒の席に座ったままで着物をめくりあげてるようなノリなんですから。
そのための個室居酒屋ですしね。
「着物だからノーパンかなっておもったんだけど」
「そんなわけないでしょ。あんただってトランクス履いてるじゃない」
わたしと隣の席の男の子は、お互い股間をまさぐりあっていました。
男の子の手は、もうあたしの下着の中に突っ込まれています。
おま●こを外から刺激した後は、すぐに指を入れてきました。
わたしはわたしで、男の子のおち●ちんをわしづかみしてしごいていました。
「ティッシュ、ここに置いとくから」
「ああ、ありがと」
気心が知れているだけあって、まるで普通の会話と変わりません。
わたしたちにとっては、こういうエッチなことはそんなに珍しいというほどのことでもないですから。居心地のよい関係です。
ただ、気持ちいいのは、いくら気心が知れていても変わりないんですよね。
わたしは、声を必死に押さえました。いくらこんなグループでも、居酒屋の店内で大声を張り上げるほど非常識じゃないです。
時折軽く会話を交わしてはいますが、みんな顔を赤らめながらですし、悩まし気な顔で歯を食いしばる子もいました。
飲み会にしては不自然な静けさで、他の個室から漏れてくる歓声がとても大きく聞こえました。
くちゅっ。
わたしの下半身から、聞きなれた音が聞こえてきました。
「相変わらず濡れやすいみたいだな」
「体質がそんなに簡単に変わるわけないでしょ?」
「そりゃそうだな」
「あんただって、相変わらず勃ち、いいよね」
「まあ、それしか自慢ないしな」
「それしかって、相変わらず謙虚だね」
「そうでもないと思うけど?」
「でも、これだけ硬かったら、彼女は喜ぶでしょ?」
「まあ、そりゃそうだな」
「だったらいいじゃない。それができるだけでもさ」
隣の男の子は、昔からこうでした。
どこか自信なさげな、わたしとおなじようなおとなしい男の子。でも、根はやさしくて、わたしはそんな彼が昔から気に入っていました。
グループの中でも特に地味な二人でしたが、それだけに一緒にいることが特に多かった気がします。
エッチするときもそうでした。彼とすることが一番多かったんです。昔からそうですから、彼の癖や感じる所も全部わかっていました。
そこまでになっていながら、付き合おうとか、そういう話は一度も出たことがないのは、自分でも不思議でした。
「変な関係だよな。こういうことしてる時には、特にそう思う」
「ほんとにね。でも、それでよかったんじゃない?」
敢えて理由を探すなら、どこか恋愛っていう感じじゃなかったってくらいでしょうか。何かが違うんですよ。
それは、向こうも同じようでした。こういうグループで出会ってなかったら、また違ったのかもしれませんけど。
だから、こんなことをしながらお互いの今の恋人のことを話すのも、全然違和感はありません。
「まあ…そうかも、な」
「ん?気持ちよくなってきた?」
「そりゃ握られたときからだよ。お前こそ…」
「ん…」
ぐちゅ、ぐちゅ。
昔の思い出に浸っている間にも、わたしの下半身からの音は少しずつ大きくなってきました。
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