年齢認証

アダルトブログのため、18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。

【エロ体験談】懲戒解雇された先輩OLが潔癖な後輩に施した最後の性指導(中編)

「いらっしゃい」
「すみません、無理言っちゃって」
「いえいえ。あなたこそ、休日にごくろうさま」


[the_ad_placement id="%e8%a8%98%e4%ba%8b%e6%9c%ac%e6%96%87%e4%b8%8a%e9%83%a8%ef%bc%88more%e7%9b%b4%e4%b8%8b%e3%83%bb%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%bc%e3%83%88%e3%82%b3%e3%83%bc%e3%83%89%e3%81%a7%e4%bb%bb%e6%84%8f%e8%a8%ad"]

前編に戻る 後編に進む

土曜日。わたしは彼を自分の部屋に招き入れた。

最初は喫茶店あたりがいいかなあとも思ったけれど、一応会社の仕事のやり方だ。
どこから情報が洩れるかもわからない。
そう思うと、家に呼んだ方がいいかと思ったのだ。
そんなに時間が経ったわけではないけれど、まだ今いちなじんでいないスーツに身を包んだ彼の姿は、やはり懐かしく感じられた。

やり方を教えるとはいっても、実際に画面や書類を見ながら教えられるわけでもない。
だから、詳しく教えるにしても限界はあった。
それでも、職場で教える時とはちがって、時間だけはある。
部屋の小さなテーブルで、わたしは彼と向かい合って、記憶を呼び起こしながら喋り続けた。

彼はノートを取りながら、やはりフンフンとうなづいている。
頼りなげだったけれど、こういう真面目さがわたしは好きだった。
だから余計に、取引先に向かう時は、彼を裏切っているようで心が痛んだものだ。
命令とはいえ、わたしは何をやっているんだろう。
後ろめたい気持ちで、わたしはずっとそう思っていた。

だから、この日は罪滅ぼしのつもりで、必死に教えたつもりだ。
午前中から教え始めて、ようやく一通り話し終わったときには、もう夕方になっていた。

「おつかれさま。こんなところかな」
「ありがとうございました。すごく助かります」
「なんとかやれそうかな?」
「はい。それに、これだけ手間をかけてもらっちゃったら、やらないわけにもいかないですよ」
「そっか。頑張ってね」

窓から差し込む真っ赤な光をあびながら、彼は満足そうに笑った。
どこか危なっかしい感じは変わらないけれど、その表情は入社の頃よりはだいぶ大人びた気がする。
わたしもつられて笑い返した。
話し過ぎで口がすっかり疲れていたけれど、心のしこりが幾分か軽くなった気がして、心地よかった。

「あれ、あの制服は?」

ふと、彼が部屋の壁に目をやった。
クリーニング済みのわたしの制服。

「ああ、わたしが着てた奴だよ。そろそろ返さなきゃね…」

送ってしまえばそれで終わりだったのだけど、何となく面倒くさくて先延ばしにしていたのだ。
それくらい、辞めてからのわたしはダラけていた。

「…なんか、まだ信じられないですね。先輩の制服姿、もう見れないって思うと」
「あはは、ちょっとは目の保養になってたかな?」
「そりゃそうですよ。けど、そういう意味じゃなくて…」
「あ…」

軽い冗談のつもりだったけれど、真正面からの返事が返ってきて、わたしは言葉に詰まった。
そうだ。
今の状況は、彼にとっては冗談では済まないのだ。

「…ごめん」
「いえ、それは何とかしますけど…でも、先輩がなんでだろうっていうのは思って」
「ショックだった、よね」

事実関係はともかく、わたしが身体を使っていたこと自体は、もう会社中に広まっているだろう。
それは、多分S君には相当の衝撃だったはずだ。

彼は真面目な一方で、融通の利かないところがあった。
とくに男女関係については経験が薄いのか、かなり潔癖で、社内での下ネタにも顔をしかめていたくらいだ。
だから、わたしがやったことは、二重三重の意味で彼には嫌悪感を呼び起こすものだったと思う。
単に会社的に弁護のしようがないというだけじゃない。
恐らく、彼が軽蔑し、忌み嫌っていた行為そのものだろう。

「ええ、まあ、ショックでしたけど…」
「まあ、何でかっていわれたら、巡り合わせがよくなかったって言うしかないわね。それに、結局はわたしが甘かったの」

部屋の姿見をチラリと見た。
わたしの表情が、自嘲するように歪んでいる。
今さらセクション長のことを出す気はなかった。
話がここまで進んだ今、何の意味もない。
だから、次のS君のセリフにわたしはすっかり虚を突かれた。

「そうじゃなくて…なんでセクション長の言いなりになったんですか!」
「え?」

一瞬、彼が何を言っているのかわからなかった。
なんで、そんなことを彼が知っているんだろう。

[the_ad_placement id="%e8%a8%98%e4%ba%8b%e6%9c%ac%e6%96%87%e4%b8%ad%e9%96%93%e9%83%a8%ef%bc%88%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%bc%e3%83%88%e3%82%b3%e3%83%bc%e3%83%89%e3%81%a7%e4%bb%bb%e6%84%8f%e8%a8%ad%e7%bd%ae%ef%bc%89"]

「あの、その、誰から聞いたの、そんなこと…」
「…やっぱりそうなんですか?」
「え?それって…」
「…確証はなかったですけどね。でも、俺らもそこまで目が節穴なわけじゃないですから」
「…」
「あの人、どうみたって動きが怪しかったですから。それだけでも何かやってるなって感じですもん。ただ、まさかこんな話とは思いもしませんでしたけど」
「そ、それだけじゃ」
「推測するだけなら十分ですよ。第一、先輩がそんなことしても何のメリットもないじゃないですか。メリットがあるのは、あの人だけなんですから」
「推測って…」
「先輩が辞めたあと、みんなそう言ってます。あからさますぎますよ、さすがに」

意外だった。
そんなにみんなが見てくれているなんて、思ってもみなかった。
けれど、その意外な満足感に浸る余裕はなかった。

「…だから、なおさらイライラしてて。…ひどいですよ…そこまでして…」
「あ…」

彼の口調が急に変わった。
身体がブルブルと震えている。
わたしは慌てて言った。

「いいの。わたしがただバカだったってだけだから」
「そういっても…そこまでしなきゃいけない仕事ってなんなんですか…」
「まあまあ」
「…なんでそこまで頑張らないといけないんですか、あんな奴のために。」

わたしの方がとりなす側に回っていた。
けれど、彼は止まらなかった。
吐き出すように言った。

「あー…、なんか、大人って汚いっすね…」

彼の言葉が、わたしにズシンとこたえた。
子供っぽい言い方だとは思う。
だけど、社会に出たばかりの彼にとっては、これまで憧れていた大人の社会に幻滅するには十分だったのかもしれない。

「…ご、ごめん…」
「謝んないでくださいよ!」
「!?」

少し沈黙があった。
彼はうつむいたまま、やっぱりブルブル震えている。
それに…真っ赤になっている。

「すいません。でも本当に、謝んないでください。俺にはもったいないですよ…気持ち的にきついんで、やっぱり言いますね」
「え?」
「俺、先輩がしてるって聞いて…たしかにがっくりきたんですよ」
「そうだろうね」
「そうなんですけど…実は、同じくらい興奮しちゃったんです」
「?!」
「先輩が、だれか、…まあ、その、取引先ですか。その相手とやってると思ったら、どうしようもない気分になっちゃって」
「…」
「自分で自分に呆れましたよ。口ではあれだけいいことを言っといて、実はこの程度だったんだ俺って思っちゃって」
「…」
「それで、ひとりでやったりして。憧れの人でですよ。セクション長がどうこうとか言っても、俺も似たようなもんじゃないですか。どうしようもないじゃないですか!」

何も言えなかった。
憧れっていうのは少し驚いたけれど、でも、そんな場合じゃなかった。
彼は社会に対しても自分に対しても、理想が高すぎたんだろう。
すっかり冷静さを失っていて、ギリギリと歯をかみしめている。
その表情だけで、ひどい自己嫌悪に陥っているのが一目でわかった。

謝るなっていったけど、やっぱりこれはわたしの責任だと思った。
彼にとってこの会社での出来事は、最悪の思い出として長く尾を引いてしまうかもしれない。

だから、少しだけでもいい。
なんとか今からでも、ひとつでもいい思い出を作ってあげられないだろうか。

その時、わたしがなぜあんな行動に出たのか。
他にもっといいやり方はなかったのかとは思う。
ただ、余裕がなくなっていたのは、わたしも同じだった。
だから他に思いつく手段がなかったのだ。
彼の嗜好からして、いい思い出になるかどうかさえ微妙だったけれど、もう試してみるしかなかった。

わたしはテーブル越しに身体を大きく伸ばした。
そして片手を彼の後頭部に回して、引き寄せた。

「え?」

いきなりのことに、さすがの彼も表情が崩れた。
苦渋に満ちていた顔が、おどろきと戸惑いで塗り替えられる。

わたしはその隙を見逃さなかった。
彼に構わず、わたしは自分の唇を彼のそれに押し付けた。

「んぐうぅっ…?」

彼が唸り声を漏らしたけれど、わたしはそれを無視した。
無視するしかなかった。

前編に戻る 後編に進む

ページの先頭へ