俺には女友達が何人かいるんですけど、その中でも付き合いが長いのが、真澄という女の子です。
彼女と知り合ったのはまだ学生だった頃ですが、その頃から俺と彼女はなぜか馬が合いました。趣味も行動範囲もそれほどかぶっているわけでもないのに、一緒に話していて居心地がよかったんです。
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それで、卒業して社会人になってからもちょくちょく会いつつ今に至っています。
ただ、恋人という話になったことはありませんでした。
お互いバカな話をし過ぎたせいで、すっかり友達感覚が板についてしまって、そういう気分にならなかったんです。
特に、エロ話をし過ぎたのがいけなかった。エロ話って、あんまりあけっぴろげにやるとかえって色気を感じなくなるじゃないですか。
俺は下ネタを当時から鉄板ネタにしていましたし、彼女もそういう話に免疫がありました。もちろん真面目な話なんかもしましたが、その合間合間につい、そういう話になってしまうんです。お互いの恋人とのまぐわいのネタなんかも、俺ら二人にとっては世間話のようなものだったんでした。
そこまで語り合ってしまうと、秘め事って感じもしないんですよね。
腐れ縁の悪友というのが、真澄に対しての俺の認識でした。
ただ、そんな気の置けない付き合いのおかげで、俺の長年の夢が叶ったのは確かです。
俺は昔からアナルセックスをしてみたくて仕方がなかったんですが、それを体験することになったんです。
真澄を相手にそんな願いが叶うとは夢にも思っていませんでしたし、状況を考えるといまだに後味が悪いんですが。
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俺の性癖のことを真澄に告げたのは、もうかなり前になります。
例によって下ネタで盛り上がっていた時、ふとお互いの好みのプレイの話になったんです。
「あたしは服の上からこう…撫でられるのが好きだな。ちょっとしつこいくらいの」
「ありがちだなあ」
「普通ってことでしょ。変わったエッチが好きな人なんて、そんなにいないよ」
「確かにな」
アナルセックスに憧れる身としては耳に痛いセリフでした。
その当時付き合ってる彼女がいたんですが、アナルがらみのプレイは完全拒否。肛門周辺に触れることさえ禁じられていたんです。
それが当たり前の反応だとは、俺もわかっていました。同じ穴でもま●こをさらすのとはわけが違うし、危険なのは確かですから。
そんなプレイに、しかもはっきり嫌がってる相手をしつこく誘うわけにもいきません。俺の中では封印していました。
「あたしはともかく、あんたはどうなのよ。もしかして変な趣味、持ってるんじゃないの?」
真澄はニヤニヤしながら身を乗り出して、期待するような目をむけてきました。
目を細めていますが、もともと目がぱっちりしているだけに、余計に目立ちます。
見ようによっては、喉をなでられてゴロゴロ言っている上機嫌な猫のようでした。
「ああ、アヌス」
俺は特に抵抗なく、真澄に言いました。
もともと猥談好きな真澄ですし、そもそも恋人でもない以上は痛くもかゆくもないんです。
話をするだけなら拒否反応を示すとも思えませんでした。
「…なに、それ」
「ケツの穴」
「…ああ…なるほどなるほど。…それ、相手してくれる人、いないでしょ」
「ああ、いない」
「彼女さんとも、してないよね」
「一度頼んで断られたってくらいだな」
「あはは、ご愁傷様。でもさ、お尻の穴って、こう…ち●ちん入れるわけだよね?あれに」
「そうだよ」
「気持ちいいの?それ」
「なんせやったことないからな。ただ、ハマる奴はハマるらしいな」
「逆にハマらない人はハマらない、わけね」
「そういうこと。それはどんな性癖だって同じだろ。理屈じゃないし」
「そだね。そのうち彼女さんにも理解してもらえるといいねえ」
「無理だろ」
この時の話はそれだけで終わりました。
ただの友人同士の冗談程度のことにすぎませんから。
それでも、真澄が俺のことをバカにするでもなく素で話を聞いてくれたので、俺は割と楽しい気分でした。
こういう奴だから、エロ話に限らずあけっぴろげに話せるんですよね。
ただ、それ以来ネタが尽きたときにアナルセックスのことがたまに話題に上るようになったのは、ちょっとした変化と言えました。
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「結局、できたの?あれ」
「アナルセックスのこと?」
「うん」
「お察しの通りだよ」
「そうだよねえ。マイナーな性癖だと、いざとなると辛いよね」
「自分じゃどうしようもないしな。まあ、肛門が好きってくらいならまだマシなうちだろ」
実際に俺はそう思っていました。例がないというほど稀有な性癖とも思えませんでしたし。
「はあ…気の毒だとは思うけど、何も言えないなあ。あと、あたしにはムラムラしないでよ」
「しねえよ。そんな気もないし」
「ならよかった。あんた、たまにあたしのお尻見てるしね」
「よくわかったな。でも気にしないでくれよ。ああいい形してんなって程度だからさ」
「ふうん。それくらいならいいけどさ。あたしみたいなの、そそるの?」
「だから言っただろ。そんな気はないって。単にいい形だって話だよ」
これは本音です。その当時、というかつい先日まで、俺は真澄にはそんな気は一切抱いていませんでした。
ただ、それはそれとして、真澄は単純にスタイルが良かったんです。特に尻好きにとっては、真澄のプリッとしたヒップラインは擦りつきたくなること間違いなしでした。
どんなに打ち解けた女友達でも、何かの拍子に下着がちらっと見えたりしたらドキリとするじゃないですか。そういう話です。
「うーん、それってあたし、喜んでいいの?」
「…微妙だな」
「だなあ。あたし、お尻好きの人に好かれても困るしなあ」
「そういや、彼氏はそういうこと言わないの?」
「言わないわよ。まあ…強すぎるのが困るくらいかな」
「強すぎるって?」
「…あたしは、3回までが限度」
「…そういうことか」
そんなバカ話を時々交わしているうちに数年が経ち、俺も真澄もそれぞれの進路に進みました。
学生の時とは違ってなかなか時間が合わなくなりましたが、それでも折をみては会っていました。会社の人間関係はうまくいっていましたが、腹を割って話せる相手まではなかなかいなかったんです。
そんな俺にとっては、真澄はますます貴重な存在になっていました。
一方で真澄はというと、その頃いろいろあったようで、新しい彼氏ができたという事でした。
真澄はサバサバした性格だからか、元々かなりモテる部類ではあったんですが、なぜか長続きしないんです。
割と俺も話は聞かされていたんですが、どこをとってもうまくいかなくなる理由はわかりませんでした。性格もそうですが、恋愛に対しては彼女は決して不真面目な方ではなく、むしろ古風といっていいくらいに誠実だったんですから。
そんな真澄でしたから、今度こそ、と期するものはあったんでしょう。
また、そう思うだけの相手だったようです。
「あたしね。ちょっと、エッチな話はしばらくやめようと思って。ごめんね」
「いや、別にいいよ。あれ?彼氏?」
「うん。あれが悪かったって思ってるわけじゃないよ?ただね…今までのこともあるし、今回は思いつくところから行動かえてみようって思って。…まあ、願掛けっていうか、その程度なんだけどね」
「まあ、迷信でもなんでも担げるものは担げばいいんじゃないか?俺は普通に話せればいいからさ」
「ごめん、気を遣わせちゃって。でも、もしこのまま結婚できるようだったら、式には呼ぶから」
「あれ、もうそんなに話進んでんの!?」
「まだだけど…でも、そうなったらいいなって思ってる」
そう言った真澄は、恥じらうように笑いました。
これまで散々えげつないエロ話をしてきた相手でしたが、その時はまるで、初恋真っ最中の思春期の少女のようにさえ見えたんです。
どういう相手かは言ってくれませんでしたが、真澄が夢中になっていることだけは痛いほど伝わってきました。
俺が何をできるわけでもないですが、それでも長年の悪友として、彼女の恋愛がうまくいけばいいなと思っていました。
だから、その日以降、俺は真澄と会っても一切猥談を口にしないことにしたんです。
最初は話題に困ったんですが、慣れてくると意外に猥談抜きでも話が回ることに俺は驚いたりもしました。
ただ、結果的には真澄の恋愛は今回もうまくいかなかったんです。
最初に後味が悪いと言ったのは、それが理由です。
俺が真澄のアナルを奪えたのは、彼女の恋愛がうまくいかなかったこそなんですから。
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カテゴリ:エロ体験談その他(男性視点)