あたしは以前、ごく一時期だけどアイドルとして活動していたことがある。
事務所にも所属していたし、割と本気ではあったのだ。
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ただ、いかんせんインディーズの、ごくごくマイナーなアイドルに過ぎなかった。
知名度も得られないまま引退したから、わたしのことを知ってる人なんてほとんどいないだろう。
すごく好意的に考えても、イベントをたまたま見かけた人の記憶の片隅に残っているかどうか。
その場合でも、多分名前までは憶えていないはずだ。
最近は地下アイドルなんていうのもあるけれど、あたしから見れば彼女たちだってはるかに格上に見える。
それくらい、あたしは無名だった。
だから、アイドルという言葉の華々しいイメージとは逆に、活動は決して楽しいものではなかった。
楽しいというよりは、屈辱だった。
趣味でやっていればまた違ったのだろうけれど、一応仕事という形だったから、ファンがつかない状況はつらい以外の何物でもない。
女としての自信だって、どんどんなくなっていく。
人生を楽しみたいのなら、よっぽどのことがない限りは目指すべきものじゃないと思った。
それなら何でそんなものを目指したのかという事になるんだけれど、あたしに限っては、気の迷いとしか言いようがない。
ファンの人たちの声援を受けて、お金までもらえる。
しかも、当たれば一攫千金。
もちろんそれがごく一部の、限られた人たちだけの話なのは頭ではわかっていた。
でも、宝くじを買う時を思い浮かべて欲しい。ちょびっと買ったくらいで当たるような確率じゃないのは、誰だってわかる。それなのに買うのはなぜか、ということだ。
要するに、わたしはギャンブルでもするかのような気分で、ほぼあり得ない夢に掛けたわけだ。
小さいころから本気で目指してる子たちには、失礼すぎて顔向けできない話だとは思うけれど。
さて、ここまででもロクなアイドルじゃなかったのはわかってもらえたと思うのだけれど、あたしの活動は違う意味でも最低だった。
原因は、あたしの心構え。そして、所属した事務所のタチの悪さだ。
当時、最底辺とはいえまがりなりにも「芸能人」という肩書を得たあたしは、なんだかんだでその響きに酔ってはいた。
いくら活動がつらくても、その肩書の響きはやはりプライドを刺激した。
できるなら、人気が欲しい。この肩書を守りたい。そういう気持ちはあったのだ。
かといって、自分の実力だけでのし上がれるわけもないことは、自分でもわかっていた。
どう見たって、わたしにはカリスマ性も実力もなかったからだ。
ルックスだけはアイドルとしてもそこそこみられるレベルだったと思うけれど、それにしたって突出と言えるほどじゃない。
そこでうぬぼれられるほどの自信はなかった。
だから、よく噂になる枕営業だって、あたしには現実味のある話だった。
実際に、そんなことがあり得るのかは知らない。
だけど、偉い人に身体を委ねるだけで仕事が入ってくるというのなら、安いものだ。
割と素で、そう思っていた。
事務所の社長から相手をしないかと迫られたとき、あたしは内心「よしっ」と思った。
冷静に考えてみたら、社長とエッチしたところで、何の意味もないのは今ならわかる。
テレビ局のプロデューサーみたいな人ならともかく、うちの事務所には影響力なんて何もないのだ。
仮にメリットがあったとしても、せいぜい所属しているほかの人たちよりは優遇してくれる程度がせいぜいだ。
しかも、うちの事務所には、そもそも無名の人たちしかいないんだから、優遇と言っても高が知れていた。
当然、そんなことは社長自身わかっていたはずだ。
ホンネは、単に若い女とエッチしたいというだけだったのだろう。
だけど、その時のあたしには、そんな判断力はなかった。
その場で押し倒されて一回エッチして以来、社長との関係は日常的なものになっていった。
あたしは、社長の言われるままにピルを飲むようになった。
もちろん、中出しされても大丈夫なように、だ。
社長はナマが大好きで、そういう人にはありがちだけれど膣内射精も大好きだった。
エッチ自体は以前から好きだったのだけれど、これには抵抗はあった。
それでもあたしが言われるがままになったのは、たぶん感覚がマヒしていたせいだと思う。
あまりにも毎度のことだったせいか、ほどなくあたしも慣れた。
イベントのあと、フリフリの衣装を着たまま、事務所のある雑居ビルに向かう。
車に乗っている間にも、信号で止まるたびに、社長はあたしの脚に手を伸ばし、スカートの中に手を入れてきた。
触り方は、ハッキリ言って上手だった。
社長も、いろいろ百戦錬磨な人なんだろう。
やりすぎなくらいにフリルやレースで飾られた薄手のスカートが、彼の腕の形に盛り上がってもぞもぞと動く。
気持ちはよかったけれど、そのたびにあたしはつい、車の窓の外を眺めた。
何の変哲もない、街並み。
それを見ながら、何か遠いところに来ちゃったなあと思いながら、あたしは小さく声を上げた。
濡れやすい体質ではあったから、それを何度か繰り返しながら事務所に着くころには、あたしの中はベトベトになっているのが常だった。
雑居ビルの階段を上る。
エレベーターなんて、あのビルにはついていなかった。
疲れた上に弄り回されたあとだ。かなりきつかったのだけれど、それに加えて社長はまず間違いなくわたしを先に登らせる。
恥なんてこの仕事を始めた時点で捨てたつもりだったけれど、それでも恥ずかしかった。
あたしの衣装は、極端に丈が短い。敢えて言えばマイクロミニということになるのだろうけど、その言い方でさえ控えめなくらい。
少しでも下から眺めようものなら、丸見えだ。
それに、布地自体が極端に軽いから、一段上がるごとにどうしても衝撃でふわっと浮き上がってしまう。
身体を許してしまっていることを考えれば今更なのだけれど、それでも社長の視線を感じながら一段一段階段を上がるのは羞恥プレイに近く、何度やっても慣れなかった。
ごくたまに、他に入居している会社の人とすれ違ったりすると、顔から火が出そうだった。
あたしが社長としていることを見透かされているようで、気が気じゃなかった。
怪訝な顔をするその人たちに挨拶するたび、スカートの中のびっしょり濡れた下着が、気になって仕方がなかった。
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事務所につく。
もともと零細だから社員の人達もほとんどいないのだけれど、いても顔を上げることはない。
事情はもう、彼らもわかっているのだろう。
申し訳程度に仕切られた社長室のドアを閉めると、後ろから社長が抱き着いてくる。
ヒラヒラのスカートをめくられて、今度は直接股の間に指が入ってくる。
グリグリと下着の上で動く指が、下着の布地を少し割れ目に押しこんでくるのだ。
あたしは気分をあげるためにあえぐ。
ここから先は、仕事だと考えると気分が悪い。
純粋なエッチだと思わないと、やってられない。
逆に、そう思い込んでしまえば、彼のち●ちんを受け入れるのは、そう悪いことではなかった。
うまいからだ。
ひとしきりいじられたあと、社長室の机に手をついて、むき出しのお尻を突き出す。
もちろん、舞台衣装は着たまま。
薄いスカートの表地はもちろん、その下にぎっちり仕込まれたレースまみれの布地も全部完全にまくり上げて、社長を誘惑する。
「そ、そろそろ、いつものを頼むよ」
興奮し切った社長がいう。
いつものというのは、つまりおねだりしろということだ。
そういうのが好きな人だった。
うなづいて、あたしは定番のセリフを、まるで脚本を読み上げるかのように口にする。
できるだけ弱々し気に。
「しゃ、社長…わたしもうダメ…いやらしいおま●こに…社長の大きなち●ちん、突っ込んでください…」
そして、軽く力を入れる。
実際にどう見えているのかはわからないけれど、社長のいうことを信じるなら、あたしのま●こはヒクヒク動いているはずだ。
まるで、社長のち●ちんを待ち受けるかのように。
「いい娘だねぇ」
脂ぎった声が聞こえ、服の上から、社長のごつい手がわたしの身体をぐっとつかむ。
そして間髪入れずに、社長のち●ちんが入ってくる。
大きいというのだけはお世辞じゃない。実際に、彼のち●ちんはものすごく大きかった。
めりめりと音がしそうな気さえするくらいに。
「しゃ、社長っ…ち●ちん、すごいです…」
「いいか?気持ちいいかっ?」
「はい…ああんっ…」
そこまでで、あたしの演技は終わる。
いれられてしまえば、あとは肉体的には気持ちいい。自然に感じるし、声も出る。
社長も、入れてしまえば満足なようで、それ以上の下手な演技はむしろ邪魔に感じるようだった。
ただただ、ひたすら、突いてくる。
敢えて少し演技するとしても射精の瞬間くらいだけれど、それは気分さえうまくコントロールできていれば半ば自然に出るセリフだ。
あたしも、基本的にはいやらしいのだから。
「あん、…あっ…あひいぃぃんっ…」
「おっ、おっ…おっ…!だ、出すぞっ…」
「はいっ…社長の精子、いっぱい下さい…っ!」
限りなく無意味な単語が社長室に響き、その直後にドクンッ、と社長のち●ちんが、あたしの中に精液を放つ。
ドロドロと、中で広がっていく粘った感触を感じながら、あたしは自分の足元をよく見おろしたものだ。
脚の間からぽたりと、白い液体がリノリウムの床に向かって落ちていく。
社長が身体を離すと、薄っぺらいヒラヒラのスカートが、力尽きたように下がってきて、わたしの股間を覆い隠す。
でも、そのスカートの中からは、白いしずくがいつまでもいつまでも滴り続けた。
精子の量について言えば、あの社長よりも多い人はちょっといないと今でも思う。
そんなことをどれくらい繰り返しただろうか。
結局仕事が増えることもなく、あたしは引退した。
もっと言うと、直接のきっかけになったのは、社長があたしと社員の人をエッチさせようとしたことだ。
そこまでくると、もう枕とかいう話じゃないのはあたしの目にも明らかだった。
それを悟った瞬間に、あたしの熱は完全に冷めた。
だから、やめることに全く未練はなかったし、別に引き留められることもなかった。
全然売れていないアイドルだったから、やめたところで会社にはまったく不都合はなかったんだろう。
今でも、ときどきあの当時のことは思い出す。
もう一度やりたいとは決して思わないけれど。
今は、彼氏もできて、このまま結婚まで行きそうな気配だ。
だけど、彼にはあの当時のことは一切秘密にしている。
もし女の子供が生まれてアイドルになりたいと言ったらどうしよう。
それが、今のあたしの一番の悩みだったりする。
気が早いと思うだろうか。
でも、今から悩んでしまうくらい、あたしにとってはおすすめできない選択肢なのだ。
単にあたしがバカだっただけといってしまえば、そこまでの話なのだけれど。
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カテゴリ:エロ体験談その他(女性視点)