「お、俺も、出るっ!」
「どうぞっ!」
ぶしゃっ。二人目の精子は、一人目とは違ってまるで噴水のような飛沫に近かった。
それが、今度は彼女の眼鏡にかかって、レンズ全体に粘っこい水滴を作った。
射精って、こんなに違うもんかね。余裕のない中で、僕はそんなことを思った。
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「く…お、俺ももう…」
「いっぱいかけていいですよっ!」
ブシャっ。
続けて三人目の精子は、狙いがそれたのか彼女の前髪を直撃した。
髪の根元にまでしみこんだそれはドロリと垂れ落ちて、彼女のつやつやした額までをべとべとに汚した。
「ぐ…おっ…」
「出ますよね?出るんですよね?」
「おおっ!」
どくっ!
「も、もう我慢できないっ…!」
「そんなことしなくていいですからっ!」
びちゃっ!
現金なものだ。みんなは次々に彼女に向かって射精した。
普段長持ちすると主張している奴も中にはいたけれど、D子ちゃんの前では見る影もない。
あえなく撃沈し、その持ち時間は他の連中とたいして変わらなかった。
そんな中で、D子ちゃんの声が元気に部屋に響き、どんどん次の射精を煽った。
最初はまだ綺麗だった彼女の顔も、もう全体がドロドロになっている。
顔じゅうが、色合いの微妙に異なる何人もの精子でまみれていた。
真っ白な精子、黄ばんだ精子、それらが次々に彼女の顔の輪郭を辿るようにしたたり落ち、粘った痕跡をつけていく。
それでも、垂れていってしまう量はそんなに多くなく、かなりの量が顔にしつこくへばりついていた。
普段はサラサラのボブヘアも、みるも無残な惨状をさらしていた。
前髪や耳の後ろが精液まみれになってベトベトしたカタマリになってしまっている。
普段オナニーした後に感じるイカ臭いにおいを数倍増しにした、ものすごい臭気があたりに立ち込めた。
あと残っているのは、僕と例のぶっかけ好きの彼だけだった。
どちらが先かは、どっこいどっこいだろう。
ぶっかけ好きの彼は、当然だけれど、眼前の彼女の姿を食い入るように見ていた。完全に、目が血走っている。
「どうですか。実際、本物を見てみて」
精子で白く塗りこめられた唇を開き、D子ちゃんが彼に話しかけた。
口が動くたびに、唇の上に残った精子が糸を引いている。
「もう…なんて言ったらいいかわからないな…でも…たまらんよ…」
感極まった口調だった。
元々自分で自認しているほどの彼だけに、眼前の光景は感動という言葉でさえ生ぬるかったのだろう。
「よかった。そんなに嬉しそうに言ってもらえると」
「そ、そんな…俺の方こそ…」
「…さ、先輩も、出したいでしょ?念願、叶えちゃってくださいね?」
「あ、ああっ…!」
彼の手の平にぐっと力が入るのが、見ていた僕にもわかった。
もっとも、力が入っていたのは僕だって同じだ。
金玉がヒクヒクし始めていて限界だった。
「く…D子ちゃん、俺も…でるよ…」
時間がかかっただけに、尿道がものすごく熱くなっている。
「どうぞ!…先輩の真っ赤な顔、やっぱりかわいいですよ?」
「う、お、おおっ…!」
彼女がからかうように言ったその言葉が、僕の最後の我慢を突き崩した。
ち●ぽの中を出口に向かっていく精液の質量が、異様にはっきりと感じられた。
「お、俺も、…俺もっ…!」
向こうで、ぶっかけ好きの彼の声が上がった。
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僕ら二人のち●ぽの先から、精子が噴き出したのはほぼ同時だった。
それが、それぞれ左右から、D子ちゃんの顔を襲う。
眼鏡のレンズを、べちゃりとものすごい濃さの精子が汚した。
一方、顔のど真ん中を直撃した精子は、そのまま鼻の頭に沿って、唇へと垂れていく。
どちらがどちらの精液だったかまでは、わからなかった。
そもそも区別したところで意味がないくらい、彼女の顔は白くべったりと汚れている。
「あっ、お二人のも、やっぱり熱い…」
彼女が、つぶやくように言う。
僕も、ガクリと力が抜けた。血の流れがおかしくなっていたのか、なんだか頭痛がした。
膝に手をつき、視線を下に向けて荒い息を吐く。
床は、僕らの射精のあとでべっとりとなっていて、光っていた。
そして、座布団の上にやはりチラチラと見えるD子ちゃんの股間も、さっきよりもハッキリと濡れているように思えた。
それが実際どうだったのかは、やはりわからなかったけれど。
その時、早めに射精した一人が立ち上がっていった。
「あ、あのさ…D子ちゃん」
「なんですか?」
もはやロウソクを垂らされたような惨状になった顔で、D子ちゃんは口を開いた。
その拍子に、鼻と口の間でかろうじて止まっていた誰のものともしれない精液が、つつーっと彼女の口の中に流れ込んでいった。
それが彼女の白い歯に絡まって、やはり糸を引いた。
「ごめん…俺、また興奮して勃ってきちゃって…D子ちゃんがよかったら、もう一回だけ、出させてくれないかな」
聞いていて無理じゃないかなと思ったけれど、D子ちゃんはこともなげに言った。
「いいですよ?でも、ご飯一回増しでいいですか?」
「ああ!もちろん」
そう来るか。
それを聞いた他の連中も、次々に2回目をお願いしていった。
僕もその一員だったのは、言うまでもない。
こうして、全員が2回目を発射したところで、この夜の宴は終わった。
男性陣はもう息がすっかり切れていたから、D子ちゃんの元気さが信じられなかった。
さっきまで以上に精子でそまった、もう見る影もない顔をほころばせて彼女は言ったものだ。
「あー、これでしばらくはご飯の時間、すごく待ち遠しくなりそう」
「あ、あのさ…それはいいんだけど、平気なの?今…」
「今ですか?うーん…ちょっと口の中で精子の味がしてますけど、それくらいですね」
…この子、半端じゃない。
そう思った。
その後、僕らは約束通り、ひとりずつD子ちゃんにご飯をごちそうした。
1週間以上にわたって贅沢な食事にありつけたD子ちゃんは、満面の笑みを浮かべていた。
連れていく店は彼女に任せたけれど、そのたびに僕らは彼女の要求以上に奮発して、敢えて高いメニューを食べさせた。
あの夜の興奮を考えれば、それでも安すぎるくらいだったのだ。まったく高いと思わなかった。
心配していた医者にかかるような事態にもならなかったから、むしろ安くあがったくらいだ。
D子ちゃんのイメージも僕らの中ではすっかり変わった。
でも、職場ではやっぱり彼女は謙虚で素直だったから、それはあくまで内心だけのことにとどまった。
もちろん、ぶっかけのことはあの夜居合わせた僕らだけの秘密にした。
下手に得意げにしゃべってD子ちゃんの立場を悪くするほど、僕らもバカじゃない。
特に、ぶっかけ好きの彼に関しては、すっかり彼女に感謝してしまい、その後は仕事の指導もそれまで以上にバカ丁寧になった。
わかりやすい奴だなあと、僕らは笑ったものだ。
もちろん、あの夜の印象は強烈だったけれど、さすがにこんなことは一度限りだと思っていた。
あんなことが何度もあるなんて、それこそ望みすぎというものだろう。
けれど、D子ちゃんはといえば、予想以上にさばさばしていて、割り切ったものだった。
その後も何度か、僕らにぶっかけさせてくれたのだ。
僕らはそのたびに、顔を真っ赤にして彼女を取り囲み、思う存分日頃ため込んだ精子を彼女に向かって顔射した。
当然だが、そのたびに彼女の食費が浮いたのは言うまでもない。
そのうち景気が悪くなったこともあって、僕らは否応なく次の職場を探すことになった。
楽しかっただけに名残惜しさを感じたけれど、こればかりは仕方がなかった。何しろ、正社員組でさえどんどんリストラされていたのだから。
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「楽しかったです。今までありがとうございました」
D子ちゃんは意外に要領よく、次の職場を見つけてきた。やはり、どこに行っても好かれる子なんだろう。
まさか面接官も彼女の裏の一面までは見抜けなかっただろうけれど、表面的な部分だけでも、彼女の採用を躊躇する理由はなかったはずだ。
僕はそんなことを思いながら、彼女に数年間の礼を言った。もちろん、ぶっかけの話じゃない。仕事も、それ以外の付き合いも全部ひっくるめてだ。
みんなも神妙な顔をして、真面目な口調で同じように礼を言った。
ぶっかけ好きの彼などは、体面もはばからず大泣きしていた。もう彼の性癖云々は抜きにして、思い入れができていたのだろう。
いつのまにか、彼女は職場の隠れた中心人物といっていいくらいの存在になっていたのだ。
僕らが渡した花束やプレゼントを腕一杯に持って、彼女はやはり微笑んだまま会社のドアの前で一礼し、すっと背中を向けて去っていった。
その後、結局全員がちりじりになってしまったこともあって、僕は彼女と会う機会を持てていない。
でも、次の職場で彼女がうまくやっているだろうことだけは、確信を持って言える。
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